スペクトラ ~虎の巻~

内水面の禁漁期というのは、アングラーにとって一番モドカシイ時期だ。
冬季は来季に向けて、色々と準備に余念が欠かせないのではないだろうか。
さて、この冬に発売する レイズ・スペクトラ が気になっている方も多いはず。
今回は更に細かな部分に焦点を当てて紹介していこうと思う。
各地のイベント等で、展示する機会があるので触って頂けただろうか。
ご対応させて頂いた限りでは、
もっと硬く張りの強いロッドだと思っていた方が多かったようで、
案外ブランクに『しなり』が有ることに驚かれている方が多かった。
個人差が有るかもしれないが、
勝手な持論としてティップにしなりが無いロッドは、
キャストの精度を上げ難いと思っている。
スペクトラのブランク表面をじっくりと見て頂きたい。
若干の凹凸が有るのが触ると分かる。


これはブランク作成において必ず出来る『目』であり、
これを削るかどうかで硬さにも影響が出てくる。
レイズ(スタンダード)やインテグラルは、
この凹凸を削り塗装してある為ツルツルしているのが分かる。
この凹凸を削らず、塗装していない仕様がアンサンドフィニッシュと呼ばれ、
弊社製品にも様々なロッドに採用している。
このアンサンドフィニッシュに塗装すると、写真の様な表面となるわけだ。
どうして凹凸を残したかというと、
硬さを数値化すると数パーセントの差ではあるが
残っていた方が使用感が良かったことが理由だ。
前述の『しなり』を残しながらも
ブランクにシャッキリ感があり使用時にキレの良さを感じていた。
これを削ってしまうと『しなり』は有るものの、
反発力が僅かに落ちてしまい使用感にイマイチな感じを受けてしまう。
どんなロッドにでも同じ事を採用すれば良い訳ではなく、
このシリーズのテイストには、この製法が一番合っていると思い採用した。



またパーツにも注目して欲しい。
今作より、折り畳み式のフックキーパーを採用している。
移動時に使いやすいのは当たり前だが、
写真撮影の際にもルアーを適切な位置に留めておけるので、
お気に入りのタックルと釣った魚を一緒に写真撮影が可能だ。


写真撮影は渓流釣りの楽しみの1つとも言え、
綺麗な魚と道具をカッコ良く撮影出来ると何とも言えない満足感がある。
そういった細やかな遊び心を取り入れフロントグリップの直上に配置した。


気を付けて頂きたいのはリールを取り付ける際など、
フックキーパーは畳んだ状態でフロントグリップを回して頂きたい。


…と言うのも、
フックキーパーを起こした状態でフロントグリップを回していくと、
コルク部がキーパーに当たってしまう事もあり破損の原因に繋がってしまう。
フックキーパーを閉じた状態で、フロントグリップを回すように心掛けて頂ければと思う。


さぁ、第一陣の生産分が仕上がってきた。
今月末にかけて徐々に発送されていく予定だ。お楽しみに。

Rayz Spectra
JUGEMテーマ:フィッシング

 

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