SWAT SW1163S-M Lure : MAX 50g Line : MAX25lb(PE 2.0)
【平磯ヒラスズキ対応モデル】
今作のコンセプトは、足場が低く遠浅の平磯でのヒラスズキロッドとした。
メーンテスターの久保田氏とのディスカッションで出てきた案は、
『足場が低く遠浅の磯』の攻略をメインに考えたモデルだった。
【少ないチャンスを逃さないロッド】
久保田氏曰く、自分達を含めサラリーマンアングラーにとって、
都合良くサラシが広がる海と休日(釣行)が重なる日は少ないと語る。
(久保田氏談)
ヒラスズキにはどうしてもガチガチの硬いロッドばかりが多い印象ですが、
天候を選べないアングラーにとっては、
1尾をしっかりと獲るロッドという選択肢はアリでは無いかと思いました。
理想は適度な波と風で出来るサラシが広がる場所が点在する状況ですが、
磯際の僅かなスペースしかサラシが出来ない状況でもヒラスズキは確実にいます。
ただ、サラシが薄すぎるため警戒心が解ききれずショートバイトであったり、
フッキングしても針掛かりが浅かったりすることが多々あります。
本当に少ないチャンス、浅いフッキング、そのような状況下で貴重な1バイト、
貴重な1尾を取り切れるように追従性重視のロッドを求めた訳です。
強風下でのコントロールが出来る長さ、スポットに打ち込める正確さを併せ持ち、
いざ掛かった時にバラシ難いロッドに仕上がっているとの事だった。
キャストとルアー操作はピンッとして張りがあり、
いざ魚が掛かると適度に曲がってくれると言った方が分かり易いだろうか。
【魚を留めておけるアクション】
ヒラスズキがバレる事が多いのは、『ランディング』だとも語っていた。
(久保田氏談)
遠浅である以上、波のセットを見ながら根を跨いでのアプローチも多く、
もしヒットした場合に強引なやり取りをせず、
一旦その場に魚を留まらせるテクニックも必要となります。
貴重な1尾を逃すまいと慌ててゴボウ抜きにしがちですが、
追従性の有るしなやかなロッドであればランディングポジションに移動する間や、
波を待っている間にも魚を逃さずにその場に留めてくれるため、
平磯の攻略にアドバンテージを与えてくれるのです。
【SWAT SW1253S-MHHとの違い】
前述にもある通り、フィールドに合わせるとそれぞれに一長一短が有る。
同シリーズSW1253S-MHHの場合、アングラーが移動出来る範囲の制限があり、
その場でのアプローチからランディングまでを完結させねばならない状況に強く、
やや強引なファイトを要求される時に活躍するロッドになる。
実のところ SW1253S-MHH でもバラシ難さを求めているが、
より繊細な操作にも対応するのが SW1163S-M という設定だ。
また、磯以外でもゴロタ浜やテトラが点在するサーフなどで、
長さを活かしてルアーを通すレーンを調整できる点も利点だ。
【タックルバランス】
リール(D社LT4000-LT5000 , S社4000-C5000)
リールサイズはPEライン(1.2~2号)が余裕を持って入るサイズが望ましく、
上記サイズであればトラブルも少なくバランスが取れる。
ミノープラグ・シンキングペンシル(10~28g)
9~12cmクラスを中心に、16~28gを中心とした組み立てが扱いやすい。
40gまでのプラグは振り切れるが比重が高いコンパクトサイズの方が相性がよく、
状況によっては小型のシンペンにも対応できる柔軟さも持たせている。
バイブレーション(18~28g)
7~9cm程度のタイプが扱いやすい。
トップウォータープラグ(20~28g)
ミノープラグと同じで、リトリーブで誘うポッパーを中心に扱いやすい。
メタルジグ(20~40g)
ラフコンディション時に飛距離も稼げる。ややスリムタイプの物がベターで、
50gまでならフルキャストが可能だ。
【開発期間5年以上】
このモデルはSWAT SW1253S-MHHと合わせて、長期間のテストを繰り返した経緯がある。
本音を言えば、前作スワットの時にリリースしたかったが、
なかなか思い通りのアクションに到達出来ず、何度もやり直しをしてきた。
採算度外視とはカッコ良く言った物で、普通の企業ならボツされてもおかしくないだろう。
それでもアングラーが求める物であれば、形にしたいと思うのが職人なのだ。
それだけの時間と手間を掛けただけあるロッドになったと思う。
決して容易に出来る釣りでは無い。だからこそ必要になる道具がある。
SWAT SW1253S-MHHと合わせてヒラスズキ狙いにオススメしたい機種だ。
Staff Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング
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