『ネギング』というジギングスタイルが有ると噂には聞いていたが、
なかなか実態が掴みきれていなかった。
ここ数年、山陰地方を中心に人気が高まっており、
大阪フィッシングショーや西日本釣博などで噂で聞こえてきていた。
どうやらロッドは ホライゾンLJ が良いらしく、
しかも HLJ63S-L(廃盤) といったライトなロッドで、
根魚から10kgを超える青物さえもターゲットにしているらしい。
なかなか信じがたい内容だったが、
昨年その釣果が船長より写真投稿で届いてから
弊社のスタッフ間でも存在が大きくなり、実際に行ってみようとなった。
お世話になった船は、島根県の瀬崎漁港から出港する『龍勢丸』さん。
例の写真を送ってきた、磯見船長が操る人気船だ。
天気は長期予報では晴れであったが、直前で台風が発生してしまい出船が危ぶまれていた。
2日間の日程を組んでいたが、どうやら初日だけなら出船出来そうとの事。
当日は、台風直前の割には波も無く凪となった。
朝から日差しが強く、ジリジリと肌を刺してくる。
本当に台風が近づいているのか?と思うほどの晴天だ。
さぁ、実釣。水深は50~70mあたりを探るそうだが、
潮の強さで様々な重さのジグを使うことになるらしい。
船はパラシュートアンカーを入れ、風と潮に合わせて流していく様だ。
とりあえず練習の為に、旧ホライゾンLJ(HLJ63S-L) を手に取り、
PE1.5号と120g(タングステン)のジグを合わせたタックルで狙ってみる。
*この使い方はオーバースペックなので、メーカー保証は出来ませんので悪しからず。
まず常連さんが、小型のキジハタやガシラが中心に次から次と掛けていた。
この方のタックルも同じホライゾンLJだ。
私はというと、コツが掴めずバイトが得られない。
潮の抵抗に比べ、ジグウェイトが合っていないのだろうか?
ジグの重さや形状を変えながら、色々な角度から試してみる。
時折、ラッキーパンチの様にバイトを得ることが出来たが、
納得のいくアタリの取り方が出来ていなかった。
手をこまねいて居ると、船長からアドバイスが飛んできた。
どうやら誘い方に工夫が必要らしい。
船長のデモンストレーション
船長にデモンストレーションをして頂き、見様見真似で試してみた。
すると次第に、バイトの出るロッドワークが分かってきた。
ここで全ては明かせないが、ラインの角度とリーリングスピードが重要な様だ。
肝心なキモは、直接船上で船長からレクチャーを貰って欲しい。
たぶん言葉や文章で説明するよりも、体験するのが確実だと思う。
次にロッドを変えてみた。
現行のホライゾンLJ HLJ611S-FMをチョイスしてみる。
リールやジグは先程と同じモノを着け、その違いを検証してみた。
ロッド全体に力が有るので、安心感が高く感じられる。
ティップがソフトなので、案外軽いジグまで使えてしまうので、
この釣り方(ネギング)には向いていると思えた。
途中から船長にも使って貰ったところ、これなら勧められるとの事だ。
他にも色々と持ち込んだロッドを試していく。
だが、しっくりと来るアクションは先程のロッドを超えることは出来なかった。
とりあえず現状だと、ネギングに興味がある方には、HLJ611S-FM をオススメしたい。
その後は、たまに小型のヒラマサも混じり小気味良い引きを味わえた。
魚種も多様で、マハタやガシラなど根魚類から、
マトウダイやチカメキントキ、小型の青物などバリエーション豊かだ。
小型の根魚はリリースに徹しており、浮袋が膨らんだ魚でも
船長がエアー抜きして海に戻そうとしている姿に感心を覚えた。
いくら資源が豊かな海でも、いつか枯渇するかもしれないので、
必要のない釣果はリリースしていきたいと思える。
クライマックスに、甘鯛も顔を出したところでストップフィッシング。
実に良い経験が出来たと思う。
これまで各地で色々なジギングを体験してきたが、
『ネギング』は新しい面白さを教えてくれた。
まだ発展段階とも思えるので、他のエリアでも試してみてみたいと思えた。
もし興味が出てきたら、門戸を叩いてみてはいかがだろうか。
TackleDeta
Rod : HORIZON-LJ HLJ611S-M
Reel : STELLA SW 4000XG
Line : PE 1.5 & Leader 35lb
Lure : Metal Jig 80~120g
Angler : Staff M
Staff Funaki
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