プロジェクト4『NEWスピードスティック』

 

 

 

遂に スピードスティック が公開となった。

 

先日の〝釣りフェスティバル横浜〟では大きな反響を頂き大変嬉しかった。

 

 

リリース時期の詳細は未定だが、2020年秋頃に発売したいと思っている。

 

今回はシリーズの全貌を紹介していこう。

 

【コンセプト】

僕らが求めたのは、〝ルアーフィッシングの面白さを伝えられるロッド〟だ。

キャストの楽しさ、ルアーを操作する面白さ、魚との駆け引きといった一連の動作だけでなく、

往年の名作と呼ばれるルアーや、当時使っていた古いリールでの釣行など、

世代やジャンルを超えて楽しめるロッドに仕上げたいと思った。

現代のスタイルを知る方には新しく、当時のスタイルを知る方には懐かしい、

そんなシリーズであって欲しいと思い仕上げたつもりだ。

 

【ブランク】

ブランクには 超低弾性カーボン を採用し、

グラスのテイストを残しながらも軽く扱い易いアクションを求めてみた。

倉庫で初めてスピードスティックを見つけた時、

手に取って感じたグラスなのにシャープな印象と曲がりの面白さを、

現代の技術と素材で再構築してみた次第だ。

グラス素材には無いシャープさを持ちながらも、

ティップから負荷を掛けて行くとモッチリとした弾性感としている。

近年のリールは技術革新もあり、軽量ルアーであっても簡単にキャスト出来るが、

オールド系のリールではピンピンのロッドではキャストが難しい傾向にある。

これはレベルワインダーとスプールが連動している場合や、

スプール自体の重さが初速を抑えてしまう事が原因で、

ロッドをしっかりと曲げ前方へ押し出す力を与えてあげないと難しい。

当時のグラスロッドは曲がる事で、テイクバック時に溜めた力を

ルアーまでしっかりと力を伝える事が出来たためスプールの失速も少なかった。

今作の様に低弾性でモッチリした調子も、ロッドが容易に曲がる事で

ルアーを押し出す力を与え失速し難くなっているのが特徴だ。

勿論、最新のリールを扱うと更にキャストが容易になる点も加えておこう。

 

【グリップ】

グリップは、憧れであったコルクグリップを採用している。

実はロッドを企画するにあたって、当時のロッドを現役で使っていたスタッフが

子供の時に海外製のロッドのコルクグリップを見ていたからだ。

当時のラバー製ガングリップは雰囲気として最高だが、

どうしても日本人の腕力では一日中遊ぶことを考えると軽さが欲しくなる。

また、当時海外から輸入されていたロッドはコルクグリップの物も多く、

高嶺の花として憧れたグリップの良さを取り入れたかったのもあった。

何よりも、最初期のスピードスティックはコルクグリップだった点もある。

 

リールシートも富士工業社のPTSを採用した。

最新のロープロ系リールだけでなく、一昔前のリールも扱えるのもPTSを

採用した理由でもあり、世代を超えて楽しめる形状を選んでみたつもりだ。

オールド系のリールだと、パーミングする際にシートが太いと手が大変で、

大概はオフセットハンドルタイプのシートを扱うしかない。

見た目こそ最新であるが、シートが薄い今作は新旧どちらのリールでも難なく扱え、

各々のスタイルに合わせて遊べるのが採用した理由だ。

 

【ガイド】

今作には、Kタイプのガイドを採用している。

当時のロッドには、最新のリングと形状を採用した経緯があった。

今作にもそのマインドを継承し、今考えられる最良の形状を選んでみた。

扱い易いロッドというのは、使っていて何も不自由さを感じさせない点があり、

どこかバランスが崩れているとライントラブルなどが頻発しやすくなる。

アクション(調子)に合ったガイドを適材適所に扱う事で、

その使用感は扱い易さに直結してくる訳だ。

 

【企画書に乗せた思い】

企画書に「当時自分たちがスピードスティックを使って経験した釣りの楽しさを、

現代の子どもたちにも経験をして欲しい」と書いていた。

おそらくスピードスティックをご存知の方は、

ある程度ルアーフィッシングを経験してきた方達であると思う。

釣果だけでない、ルアーフィッシングの面白さを伝えられるロッドとして、

今作を作ったことが伝わって頂けたら幸いだ。

Staff Funaki

 

 

 

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