レイズ インテグラル(’23) RZI484S-UL、RZI484B-UL(Twichin')
【トゥイッチンの小継タイプ】
サブネームに付けたTwitchin'(トゥイッチン)とは、軽量ルアーを扱いやすい設定で、
名前の通りミノープラグをトゥイッチする事に長けたモデルとしている。
そのトゥイッチンを、4ピースとして作ったのがこの機種だ。
ミノーの扱いは勿論のこと、スプーンやスピナーなど軽量ルアーへの汎用性も高く、
持ち運び易さと相まって源流釣行には欠かせないロッドになっている。
【前作との比較】
初代インテグラルでは5ft(152cm)であった全長が、
今作では4'8"ft(142cm)とレングスを10cm短くした。
全長が短くなったことで仕舞寸法が 39cm と、
前作よりも更にコンパクトに持ち運べるのも特徴だ。
また、4本の継ぎのうち、ティップ側の#1と#2のブランクには
『低弾性カーボン』を採用している。
この素材に変えたことでティップが柔らかくなり、
ティップだけを使ったスナップキャストも容易になった。
【タックル設定】
このモデルを楽しみ尽くすには、ライトタックルにこだわり
繊細なアプローチに向いた道具選びとしたい。
リールは軽ければ軽いほど良く、S社C2000番、D社LT2000 といった
サイズを基準に選んで頂くと良い。
なぜ軽いと良いかは、山岳渓流を攻める時は荷物を極力軽くしたいからだ。
このサイズのリールであれば、自重は気にせずバランスは取れるので
お好みのリールを選んで頂いて問題無い。
ラインはナイロン3〜4lb、PE0.4〜0.6号が良いと感じている。
ルアーは、2g程のフローティングミノーから、4g程のシンキングミノー。
スプーンやスピナーなら、2〜5g程が適合範囲だ。
私の場合、山岳渓流に入る時はナイロンラインを選ぶ事が多い。
それはクモの巣がラインに絡むと取るのが簡単だからだ。
PEラインを選ぶ時は、岩魚(特にヤマト種)狙いの場合が多い。
これはルアーの移動距離を極力抑えて探る為だ。
使い込んで来たことで掴めたのは、このロッドには極細のPEラインを合わせると
低弾性カーボンとの相性が極めて高く感じられた。
特にスピナーを使った際のバランスの良さは際立っていると思う。
前述した通り、クモの巣が多いフィールドなど
ラインを結び変える頻度が高い場合はナイロンが無難だ。
この点は場所や時期に合わせて選んで頂きたい。
【スピニング & ベイト】
このモデルには、同じブランク(同じ調子)を使って
スピニングとベイトモデルの2種を用意している。
[RZI484S-UL]
[RZI484B-UL]
低弾性カーボンをティップに使った事で、
ベイトタックルであってもブランクがしっかり曲がり、キャストが容易になるはずだ。
この点においては、別のブログで書いていこうと思う。
【トゥイッチンを楽しむ】
近年はフローティングミノーでも、面白いルアーが増えてきた事で、
『トゥイッチン』の本領を発揮する場面は多くなったと思える。
勿論、軽量なシンキングのプラグやスプーン等を使える事も当然な事。
これらの要求を満たし、更に仕舞寸にも優れたモデルは活躍する場面が沢山あるはずだ。
ぜひ、パックモデルとなったトゥイッチンを楽しんで頂きたい。
Staff Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング
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