今年も多くのお客様にスクイッドARについて、
お問い合わせいただきました。誠にありがとうございます。
初代スクイッドARの発売から5年が過ぎ、
この5年で竿・仕掛け・釣り方なども大きく変化し、
スクイッドARも初代からリニューアルし2世代目。
今年追加発売の2機種も人気を頂いております。
お問い合わせを頂く中、現在私が思うスクイッドARを使った
基本的なイカメタルの考え方を紹介させて頂きます。
少し長いですが お付き合いください。
● どうしたら釣果があがりますか?
簡単です。
船長さんや、同船者さんとのコミュニケーションをしっかり取りましょう。
釣り開始直後は釣れたら「水深○○m 何色で釣れました~」など、
棚を合わせたり鉛スッテやドロッパーのカラーやサイズ、
誘い方など状況によって合わせたり、釣れてない時は皆で探してみたり。
釣れ始めたら棚を合わせていく。
船長のアナウンスを聞きながら釣っていけば、
その日の釣果が渋くとも竿頭になれるかも知れません。
そして時期によって変化するパターンを知る。
ネット検索すると論文など多くの情報を得ることができます。
古い資料もありますがそれらを基に考察してみると、
ケンサキイカの産卵は5~10月で、6月前後が最盛期になります
(地域差も有ります)
産卵タイミングは日没後から日の出までで、産卵場所は砂地なので底べったりになる。
つまりはシーズン初めの6月~7月は、
40cm越える大型ケンサキ(大剣)が狙える地域もあるという事です。
7月までで大剣は姿を消すとのことなので、
8月からは15~30cmほどのケンサキを数釣ってを楽しむシーズンです。
それこそ周りと棚を合わせないと、
棚ボケしてしまい沢山釣る事が出来なくなってしまいます。
大剣も8月から全く居なくなると言う事ではないですが、
より深い場所を求めて移動しなければ釣果は難しく、
数を釣りたいか・大きな価値を求めるかはそれぞれで、
棚ボケのリスクは確実にあるという事を理解して頂くと良いでしょう。
時期の変わり目など判り難いですが、
それこそ船長や周りの仲間とのコミュニケーションで釣果は確実に変わるでしょう。
● 仕掛けはどうしていますか?
・ライン
私の場合、AR70B-FLL / AR75S-FLL は、PE0.4号 リーダー1.75号。
AR68B-FL / AR66B-FML は、PE0.6号 リーダー2号。
初めて使われる方には PE0.6~0.8がオススメです。
深場で釣りをする地域・遊漁船なんかは、
同船者さんと合わせたほうかトラブルが無いので、
乗船する遊漁船さんへ予約時に確認しましょう。
細いラインを使う利点は 潮通しがいいことです。
潮流が緩い時はドロッパーを太くして潮受けを作ります。
逆に潮受けしたくないときはドロッパーを細身のタイプにします。
太いラインであれば考え方は逆ですね。
リーダーの長さは1ヒロほど。
ドロッパーから鉛スッテまでは1ヒロ無いぐらい(1mほど)
私は1.75号~2.5号を使いますが、
セット仕掛けを買うと3号などが多いと思います。
イカに傷つけられ頻繁に交換することを思えば太くてもOKです。
・ドロッパー (浮きスッテ・小型エギ)
基本は1つだけですが 多くても2つまで。
地域によってルールは色々ありますので、遊漁船さんに確認しましょう。
トラブルレス & ゲーム性を求めるなら『1つ』です。
上記で書いた様に潮流の状況によって、ドロッパーの大きさ・太さを変え、
潮受け ・ 潮通しを意識し誘いを入れると共に、
周囲のアングラーとオマツリしない様に心掛けています。
・エダスの長さ
船の揺れで上下してしまう、
ドロッパーを枝の長さを利用して穏やかにすることを考えているので、
その日の状況で変えられるのがベストですが、
おおよそ10~20cm(3号)がオススメ。
荒れている日は少し長めに取ります。
AR70B-FLL / AR75S-FLLについては、
竿に揺れを吸収させるというコンセプトですから私はエダスを取りません。
以前からをAR70B-FLL使っているお客様に、
荒れた日で一人勝ちした…などと、お声を聞きするのはその効果と思えます。
・スッテ (鉛スッテ・メタルスッテ)
浅い時・深い時 色々必要ですが、
先ずは遊漁船さん同船者さんに合わせた重さを使いましょう。
サワラ・サゴシなど歯が鋭い魚にスパスパ切られる時もあるので、
いくつも持っていても困りません。
鉛が良いか、タングステンが良いかは状況次第です。
・ドロッパー・スッテの色
白・赤・黄・緑 が基本でしょうか。
色んな組み合わせで持っていたら良いと思います。
その日のアタリカラーは解りませんからね。
いろいろと選択出来ると更に面白さが増えると思います。
(前回初夏なのに7セット切られたので潮受けの太い浮きスッテが写っていません)
● 誘い方はどうしてますか?
スクイッドARのキモは全てベリー部分にあります。
誘うにしても、掛けるにしてもベリーです!!
バットでアクションはしません。
バットは掛けてから乗せるため、ティップはアタリを取るためです。
オカッパリ・エギングの様な、大きく機敏なアクションは不要です!!
誘い方と掛け方の理想は、弊社YouTube動画
2分40秒~ラストまでを参考にしていただけたらと思います。
スピニング・ベイト共通の考え方で、
ベリーでドロッパーが舞うイメージで誘ってください。
フワフワ・チョンチョンが基本です。
深場では、気持ち振り幅が大きくてもいいでしょう。
棚を変えるだけでも誘いになります。
棚を変えるときはクラッチを切って落とすか、ハンドルを回して巻き上げてください。
そして、ステイ(待ち)は長めに30秒以上。
大きく機敏にアクションしてしまうと、
待ち時間が増えると考えて頂いてもいいと思います。
ロッドワークの大きさで、イカを誘い集めることはできるので、
誘いの大きさを使い分けると更に深いゲーム展開が出来ます。
ケンサキイカが近くに集まっている状態と考えたときは、
大きくフッキングしてしまうと掛からなかった時に逃げてしまうので、
誘いと同じ幅くらいでフッキングし、掛からなかったらそのまま戻します。
掛かったら、バットに乗せていくイメージです。
テンションフォールパターンでは、アタリがあったら巻き合わせが基本です。
ジギングの様な鬼合わせは不要です!!
ポンピング・ファイトも不要です!!
ドラグ・フルロックは身切れの原因です。
フッキング時、ドラグが少し出るくらいがオススメです。
映像を見ていただくとドラグ音がしていると思います。
それがベイトリールであっても考え方は同じです。
● スクイッドARの特徴は?
「全ては 復元力と 柔らかさとのバランス」です
ティップが『グラスチューブラー』にこだわり、柔らかくも復元力を持たせ、
太目のティップが視認性を高めることでアタリを明確にするだけでなく、
マグナフレックス製法により中弾性カーボンへと違和感を無く継ぐことで、
アクションポイントであるベリーにスムーズなアクションとフッキングを可能にしています。
バットからティップまでスムーズな曲がりをさせることで、船の揺れを吸収させ
継目と曲がりの違和感を無くすことにより、アタリを見極められる竿になっています。
ベリーが曲がる・戻る(復元する)感覚を持って釣をして頂けると、
より楽しい感覚を持っていただけると思っています。
そして「スクイッドAR」ではゲームフィッシングとして、
持って行くアタリ・抱え込んでくるアタリは勿論ですが、
触ってくるアタリを取れることに拘ってみるのが良いでしょう。
食腕2本で掛けたときは、ちょっとドヤ感が出ますね。
現在各地で数釣が面白いことになっている情報も入ってきています。
まだまだシーズン中のイカメタルをお楽しみください。
Staff H
JUGEMテーマ:フィッシング
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