あたたかい春の日差しと共に、桜が満開を迎えた4月。
シーズンはしりのアカメを狙うため、チームのメンバーと釣行することとなった。
ポイントに着いて早速水面を覗き込む…、というのも前日までの数日間が、
低気圧の通過で海は時化気味で状況が掴めなかったのである。
しばらく様子を観察すると、軽いニゴリがありベイトのボラがチラホラ見受けられる。
波も穏やかでなかなか良い感じ!
雲の合間から顔を出す月が水面をわずかに照らしている。
しばらくキャストしていると、15m程隣でキャストしていたメンバーの前方でベイトが騒ぎ始めた。
間違いなくヤツがいる。
それも私のルアーが届く範囲でベイトを求めて徘徊している。
頭は冷静であるが、自分の鼓動をはっきり感じるほど気持ちが高揚していた。
握り締めたボルテックス78Bが自分の手と一体化し、
ティップから伝わる波動がルアーの動きをイメージさせてくれる。
そしてルアーが緩やかな引き波を感じた瞬間
ドンッ と強烈にヒット!
一気にロッドが絞り込まれた。スプールを軽く押さえながらガッチリとフッキング。
ヤツは水面を割って激しくヘッドシェイクする。
ややキツめに設定したドラグを気にすることなく、ラインを引き出して深みへと走り出した。
人は集中すると時間の感覚をなくしてしまう。
その時の私もかなり集中していたため、
時間経過はわからないが暫く激しい攻防をしたあと、
ロッドのバットパワーで一気に寄せて無事にランディング。
キャッチした瞬間に安堵のため息がもれた…。
撮影を手早く済ませ、蘇生をおこないリリース完了。
サポートしてくれたメンバーとガッチリと握手をかわした。
心身ともに満たしてくれた価値あるアカメであった。
Feild : サーフ(鹿児島県)
Target : アカメ 108cm 18kg
TackleData
Rod : ROCKEYE VOLTEX RV78B-HH
Reel : Z2020SHL
Line : PE2号 & Leader 50lb
Lure : Minnow 140
Angler : Field Tester K・Kuranaga
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