男たちの鱒釣り大会


4月中旬、
朝も明けきらないコンビニの駐車場に5人の男たちが集まった。

皆、弊社TENRYUに勤める鱒釣りに自信がある者ばかりだ。
(井の中の蛙とも言われますが…) 。

その中でも一番を決めようと考えたわけである。
一位になっても栄誉だけ。
本来なら馬鹿馬鹿しいと思うのだが、
馬鹿なことを本気でするほど楽しい。
大会のルールは、個人戦で3匹の全長の合計で競う。
ルアーのみ使用が許され、毛鉤や餌釣りは禁止。
ターゲットはアマゴとイワナのみ。
エリアは、長野県の南部(下伊那漁協 圏内)と絞られる。
しかも、本流やダムでの釣りは禁止。
支流と呼べる渓流域のみだ。
それでも、下伊那漁協圏内には無数の河川がある。
下伊那漁協の河川(PDF)

5時に出発して15時に帰着。
10時間のうちに行ける場所も限られてくる。
時間、場所、先行者などを考えながら、
その日に釣れると思われるポイントを絞りだすのだ。
当日の天候は快晴。最低気温マイナス3℃、最高気温が17℃。
前週に爆弾低気圧が駆け抜けた翌週だ。
前々週に川に入ったときは、春爛漫な陽気で楽しめたが…
今回はそうも行きそうもない。
しかも、このメンツだ。
それぞれ得意なエリアを持っていて、
誰もが優勝するだけの実力者ばかり。
(何度も書きますが…井の中の蛙達です)

 前々週に良い釣りを経験しているので
敗けられない気持ちがある。
お互いの手の内を知っているので尚更だ。

クジ引きで出発の順番を決める。

(私は1番)。
車の出ていく方向で入る川を予測できる。
出発から駆け引きが始まっているのだ。
『たぶん、アイツ…●●川だな』とか、
『やっぱり、そっちに行ったか~』など
心の内で思っているのだろう。
さぁ、ドコに行こうか!
今までの経験だと、この時期は少しでも水温が高く、
水量も安定している所が良いと思っている。
行くとこは決まっていた。いつも通っている川。
ポイントによっては発電の為に
上流で取水した水を落としているので水温が低い場所がある。
狙いは放水溝より上流で、水温と水量が安定しているエリアだ。
サクっと準備して探ってみる。
今回は レイズ 53Twichin’ を使った。
ダウンストリームでミノーをユックリ見せて、
活性の低い魚を拾っていく作戦。
ルアーは5センチ5グラムのヘビーウェイト系のミノーだが、
ノリを優先して選んでみた。
水温を計ると4℃…。

ガイドも凍っている。

日が昇らないと、ちょっとキツイ。

暦は春なんですが・・・
霜で草花に元気がない。

目ぼしい場所を効率よく探っていくと、アマゴが出てきてくれた。

何とか一安心。
あと二匹がリミット。
日も出てきて温存していたエリアを探ってみると、
デカイのが追いかけてきた。
目の前で食い損ねたので、執拗に誘ってみるとバイト!
なかなか引きが強い…。

ネットイン出来たとき、一人で吠えていた。
今日は勝ったかも…。
(この余裕が後を狂わせる)
気の緩みから、アプローチが雑になっていく。
何度かバラシがあった。
その後、15センチ程度のモノは釣れるが、


20センチの壁を越えられない…。
また、バイトがあっても早アワセでフッキング出来ない。
時間も迫ってくる。
焦りがミスを誘い、なかなか思うように行かない。
そんなこんなで、タイムアップ。
余裕をみて一番に帰着し、皆の帰りを待つ。
正直、勝つ自信はこの時点であった…。
けど、世の中甘くないわけで。
次回、結果発表です。


 


 


 


 


 

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