真鯛ジギングという言葉が改めて浸透してきた。
以前に書いた記事を改めて紹介したい。
**********************
各地で伝統的な真鯛狙いの仕掛けが伝わり、
漁具から発展した釣法は形を変え多岐に渡っており、
タイラバ、テンヤなどはその典型例だ。
さて、真鯛ジギングという言葉を知っているだろうか。
20年以上前からオフショアを楽しんでいる方なら、
関西地区を中心として知っている方が多く決して目新しくは無いが、
近年東北エリアで真鯛ジギングの人気が高まってきており、
これを契機に九州北部でも同じ釣法で釣果が上がっている。
その専用ロッドとして開発したのが今作のマダイジガーだ。
釣り方の説明
ベイトフィッシュを追う時期から本格的なシーズンとなり、
乗っ込みを控えた春頃と、産卵してから回復してきた魚が多くなる夏頃が
メタルジグで狙うことに適した時期と言える。
アバウトに説明すると中層に浮いた魚を狙うことになり、
ルアーを投入後、着底を感じたらリトリーブ中心で誘うのが基本だ。
フォール中にジグを追っている事もあるので、着底後すぐに巻き出すのが肝になる。
巻き出しすぐのバイトも多いので、着底すぐは集中しておくことをオススメだ。
この釣りが盛んな日本海側エリアでは船をドテラ流しで流すことになり、
潮下に向かって投入するのでリトリーブコースは斜め(べベル)になってくる。
誘い方はタイラバと同じタダ巻きが基本ではあるが、
アクセント的にシェイクも効果的で
軽くロッドを揺する程度に喰わせの間を作るのも有りだ。
リールを巻くスピードはタイラバと同じ程度だが、
その時によって効果的なスピードが変わるので色々と試してみるのが良い。
時期によって魚の泳層が変わり、底付近でアタリが出る時や
水面から10m程度の浅い層で当たる時もある。
こうしたレンジが浅い時にはキャストして狙うのが有効になり、
アンダーハンドで投げやすい様にリアグリップを少し短めに設定してある。
アタリは明確で、ガツガツと手元に伝わるバイトが多く、
フッキングは鋭く大きく入れると良い。(動画を参照)
タックル設定
水深50m程なら40~80g程のメタルジグが基準となり、
潮が緩い状況や浅い層を狙う際は20~30g程をキャストして探り、
潮流が速い時や深場では100~120gといった重さまで欲しくなる。
使用するジグのウェイトと水深・潮流・風などを計算し、
ロッドを使い分けることでゲーム性が高まる。
メーンラインはPE0.6~1.2号、リーダーは12~20lbで充分対応できる。
リールについてはHPのスペック欄に『対応リール参考サイズ』を参考に、
ギア比の違いによって使い分ける事で奥深いゲーム展開が可能だ。
ターゲットも真鯛だけ釣れるだけなら良いが青物も混じる状況もあるので、
船長にタックルバランスを事前に聞いていくことをオススメする。
山形県(温海沖)のタックルバランスを例にすると、
水深50m程、潮流緩い状況
Rod : RF652S-L
Reel : S社#4000class
Line : PE0.8号 & Leader 16lb
Lure : TackleHouse Taijig 40-60g
水深80m程、潮流緩い状況
Rod : RF752S-ML
Reel : D社#3000class
Line : PE1.2号 & Leader 20lb
Lure : TackleHouse Taijig 80-100g
魚のレンジ水面より10m程、キャストして狙う状況
Rod : RF752S-ML
Reel : S社#4000class
Line : フロロカーボン(8-10lb) & Leader 14-16lb
Lure : JIG 20~30g or スプーン 20~30g
タイラバや鯛テンヤなど、各地で進化してきた釣法が
段々と他の地域でも有効なことが分かり人気が出てきている。
タイラバが中心のエリアでも、船長が許してくれるならジグも試してみるのも面白い。
気になったら、ぜひトライしてみて欲しい。
(※2014年3月7日に掲載したBlogを改筆しました)
コメント