解禁 ~序章~


私の住む長野県南部、
下伊那地域は2月16日より
河川での遊漁が解禁となった。
昨年の10月1日より禁漁期となり、
およそ4ヵ月ほどが
彼女達(鱒)との別れの期間になる。
私達は会えない時間を、
悶々とした時間を過ごす。
短い様で長くも感じる。
そんな期間を過ごす訳だから、
解禁前は皆が眼がギラギラしてるわけだ。
仲間内でも
「どこのポイントに入るよ?」
などと会話することが多い。
生憎、16日は出勤日であり
川には出掛けられない。
勤務中も次の日ことばかり考えていた。
天気予報では、好天。
気温は、この冬でもトビキリ寒く、
マイナス10℃の予報だった。
そして、翌日。


川原は、前々日に降り積もった雪で覆われていた。
夜明け前の気温、マイナス12℃。
寒いを通り越して、痛みを感じる。
でも、釣り欲が寒さを上回ってるので、
心はホットだ。
先週のドラフト会議から選別された、
一軍ルアーからお気に入りを選んでラインに結ぶ。
立ち位置を決め、
トレースラインを考えてキャストを試みる。
この1投目がワクワクする。
脳内トレーニングでは、
この1キャスト目で大物が来ているはず…
なのだが…。
30分くらい過ぎたのだろうか、
上流でキャストしていた Tuboi氏 からヒットのコール。

レイズRZ65MLが、ブチ曲がっている。
なんか…様子が変だとTuboi氏が言う。
トラウト特有のローリングが無いとのこと。
案の定だが…。上がってきたのは、コイ。

この男、毎年解禁すると面白いことをする。
昨年は尺イワナを、
開始3投で仕留めていたが、
今年は30分後にコイ。
来年は何を釣るか今から楽しみだ。

その後は、各ポイントを回ってみたが、
彼女達は留守だったようだった。
こんな事は慣れたもんだ。
いつも振られてばかりなんで、
だいぶハートが強くなった。
何はともあれ、シーズン開幕である。
今年は、どんな出逢いがあるのだろうか。
振られないよう、頑張ってみます。
Tackle Data
Staff  Funaki
Rod  :  RZ75ML

Reel  :  #2500class
Line  :  Nylon  (MI-207N 6lb )
****************
Staff  Tuboi
Rod  :  RZ65ML

Reel  :  #2500class
Line  :  PE  #0.6


 





 

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