閃きを求めて


暦は霜月の中盤を迎えた。
気温はガクっと下がり、
昼間の太陽が弱々しい。
寒さに弱い私には厳しい時期だ。
まだ冬になったばかりなのに…。
ある日、ぷらぐ屋工房に立ち寄った際に、
N氏の提案で本栖湖に行ってみることになった。
釣れるかどうかは分からない。
でも、水辺に立てば何か発見があるかもしれない。
フィールドから学ぶわけだ。
当日、早朝3時半に出発。
気温は何とかマイナスにはなっておらず、
気温計は摂氏1度と表示している。
夜明け頃に到着。
湖畔には富士山の写真を狙う方々が、
隙間なく並んでいた。
大気が澄み雲一つない天気だ。
最高のショットが撮れた。

今回はテストというよりは、
何か閃きを探す釣行。
用意したタックルは2種類。
1本は、LSP80(絶版)。
もう1本は、レイズの試作品。
試作品は発売するか決めてもいない、
思いつきで作ったプロトタイプ。
調子を見たくて持ってきた。
何か発見が無いか探ってみたかった。

とりあえず、LSPを持ってキャストを開始する。
10投に1回はガイドにラインが絡まる。
PEラインのシステムだったので、
リーダーの長さの調整が必要だった。
キャストフォームも気を使う。
ちょっと捻るとトラブルに繋がる。
慣れるのに時間が掛かってしまった。
レイズに持ち替えて投げてみる。
絡まることは、ほぼ無い。
改めて道具の進化を感じた。
ガイドとラインシステムの関係は、
切っても切れない縁と言える。
最近のガイドシステムは凄い。
隣でキャストしているN氏にレイズを渡し、
私は再びLSPを投げてみる。
気付いたのは飛距離。
そう対して差はない。
付いているルアーは同じ。
ラインも差はない。
私がキャストが上手な訳ではない。
どうして変わらないのか。
ずっと振り比べて気付いたのは、
アクション(調子)。
ほぼ同じ曲りをする。
ブランクの太さこそ違うが、
テーパーが似ている。
そう、パーツが違えど、
アクションさえしっかりしていると、
飛距離は充分出ると言う事だ。

『LSP』は、
以前に SWAT SW91L を作るときにも、
閃きを与えてくれたロッドだった。
何か掴んだような気がした。
釣果は…無し。
でも、来て良かったと思えた。
(ちょっとだけ、悔しいです…)
魚の写真が無いと寂しいので、
N氏から頂いた写真を貼っておきます。

さて、次はどこ行こうかな。
TackleData
Rod : LSP80(絶版)
Reel : #2500class
Line : PE 0.6G
Lure : ぷらぐ屋工房typeⅡ 8cm
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Rod : Proto type
Reel : #2500class
Line : PE 0.6G
Lure : ぷらぐ屋工房typeⅡ 8cm
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angler : N氏 
             Staff Funaki

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