全長:3.9m 継数:8本 仕舞寸法:58cm
Price:¥87,000(税抜き)
2018年2月リリース予定(数量限定生産)
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☆完売致しました。ありがとうございました。
『伝統への挑戦』
西陣織と出会って、通常のカーボンロッドとは違う深みを感じられる様になった。
日本独自で築かれた伝統と最先端の技術を融合したことで、
数値では現しきれないデザインを醸し出している。
西陣織について→「天龍×西陣織」2016年12月13日掲載記事
今までは西陣織をパイプ状に加工し、ロッドの一部に採用する事が出来ていた。
グリップの一部や、ブランクのバット部に入れる事で独自のデザインを表現している。
だが職人の求める域は高く、出来る事なら竿全体に西陣織を入れてみたいと思っていた。
2017年度のフィッシングショーにおいて、
弊社ブースに展示したサンプルを覚えている方は居るだろうか?
ジギングロッドやシーバスロッド、トラウトロッドのブランク全てに西陣織をあしらった
試作サンプルをテクノロジーコーナーの一角に展示していた。
職人が挑戦していたのは、穂先まで西陣織を入れることである。
厚く硬い素材を、細いマンドレル(鉄心)に巻付けるには熟練の技が必要で、
たとえ巻けたとしても安定して綺麗な目(模様)を出すのが困難だという。
それなら更に薄く仕上げた素材ならどうか?と、マテリアル面からも改良を加える事になった。
西陣織の織師の技によって通常でも細い何百何千ものカーボン繊維を、
更に細くし薄く仕上げた西陣織クロスが出来てきたのである。
この薄く仕上がった西陣織クロスを使い、細く巻き上げる技術を確立していった。
『TF39との違い』
別誂とは別誂え(べつあしらえ)の意を持ち、
嗜好という点で面白さを引き立てることを意識した。
外装は見ての通り全くの別物に仕上げてあり、
振り調子においても若干の味付けを変えてみた。
基本となる調子は【7:3】から変更せず、
カーボンの弾性率を少しだけ高めて僅かだが張りを持たせてみた。
レベルラインを気持ちよく振れる調子を意識して調整を行い、
シャープな振り抜け感と綺麗に曲がる調子を味わって貰いたい。
また、専用のロッドケースも付属する。
こちらもパイプ部分を西陣織仕様になった特別仕様だ。
TF39別誂
『限定生産』
この竿を仕上げるには、通常では考えられない手間と時間を要する。
職人が経験と工夫で作り上げていくのだが、
型にハメ込んで作るのではなく、1本ずつ巻き上げていき立体的なグリップに仕上げていく。
マス・プロダクションとは程遠い、工芸品を作る作業に近いだろう。
文字では数行で済む表現だが、この間には職人達が培ってきた技術を駆使し、
トライ&エラーを繰り返して出来ている。
作りたいのは、伝統と文化を融合した竿ということ。
TF39の開発秘話で紹介したが、30年以上前の竿から発展した竿が
幾人もの手を経て新たな境地に至ってきている。
大量に作れないモノではあるが、竿に込めた職人の『粋』を感じ取って欲しい。
Staff Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング
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