【スタッフIの検証】リーダーの長さ編

暑かった夏も終り、これからボートシーバスのベストシーズンを迎えます。

今回は実戦を前にタックルバランスを再検討する為、

ロッドの使用感とリーダーの長さ等を検証をしてみました。

検証に使用したロッドは ベイブレイズ(BBZ642S-LML)

 

【リーダー長の検証】

今回はリーダーについて、私のキャストで扱い易い長さを検証していきます。

私の場合、垂らしの長さは30~40cmほどです。

 <検証条件>
 Rod : BAYBLAZE BBZ642S-LML
 Reel : D社(旧2500番)
 Line : PE(1号 4本撚り)
 結束ノット : FGノット
 Leader : ナイロン(25lb)
 Lure : ミノープラグ(11g)
 風 : 無風~弱追い風
 ※リーダーの結束部が分かる様に黄色のテープを付けてみました。
 (キャスト時には、もちろんテープを外した状態で検証しています)

 

 <検証方法>

 オーバヘッドキャスト、サイドキャスト、アンダーハンドキャスト ×各20投ずつ

 リーダーの長さを変更して、各キャストを試していきます。

検証① リーダー長1ヒロ(1.5m程)

垂らしの長さを含め、元ガイドの後ろ付近にノットが有ります。

私の場合、これを基本と考えていました。

全てのガイドを通過する状態です、ガイドストレスは掛かり易いと云えます。

ライン加速が減速していると思える瞬間も時々有り、キャストフィールは

個人的には普通以下と思います。6'4"ftのロッドでは少し長いのかも知れません。

検証② リーダー長 矢引(1ヒロの半分)


トップガイドから3~4番ガイドの位置にノットが有ります。

垂らしの長さにも誤差が出るのでガイド4~5個分通過する状態とお考え下さい。

キャストフィールはライン加速が上がったかな?と思う程度で、

個人的には1ヒロとそれ程変わらないと思います。

検証③ リーダー長 片腕の長さ(40~50㎝)


トップガイドから2~3番ガイドの間にノットが有ります。

垂らしの長さを一定にする事は個人的に難しいです、

ガイド通過個数は多少変化する事をご了承下さい。

これには変化が感じ取れました。

ガイド通過時のライン加速が上がりキャストが気持ち良いです。

通過時のノットが当たる音がほぼ解りません。個人的には実戦投入有りかと。

ストラクチャーに対する安全性は低くなりますが

シーバスの歯又はエラ等でのリーダー切れ対策でしたら1ヒロと変わらないと考えます。

個人的にヘビーなストラクチャー周りのライン選択は、

ナイロン直結(20lb以上)ベイトタックル(ベイブレイズBBZ682B-MLM)を選択しています。

検証④ リーダー長 2ヒロ(3m程)


リールのスプールに完全に巻き込む長さの2ヒロにしてみました。

ノットはガイド全て通過します。

1投目、弾道が鈍くなった様に感じました。

ガイドに当たるノイズも大きく嫌な感じです。

数投でライントラブル発生し、元ガイドから上のガイドで絡みました。

ラインもクラッシュしダマになっています。

リーダーが長い分、ガイド抵抗が増えライン加速にストレスが発生したと思われます。

スプールにもリーダーを巻き込んでいるので

ライン放出時リーダーとPEの張りの差が有り、

アンバランスなライン放出になった可能性が有ります。

11g位のルアーでは無理があるかも知れません。お勧めはしない長さです。

【リーダー長の検証結果と感想】

以前は何も考えず以前は1ヒロ派だったのですが、良い勉強になりました。

使用者、ロッドの長さ、ルアーの自重、ラインの太さによって

ガイド通過時のライン加速は違うので皆様もご自身のタックルで検証をお勧めします。

また、検証当日は無風、弱追い風でした。

強い向かい風の場合はルアーの空気抵抗も増え、ガイドを通るライン加速は変化します。

向かい風の場合はルアー自重を増やすか、リーダーの長さの変更するなど、

状況にに応じて変えていく事でストレスの無い釣りが出来ると思います。

そして嫌なガイド絡み、最悪の事態の破損等も予防出来るはずです。

PEラインはコシが少なくガイドに絡み易いですから、完全に絡みを無くすのは困難です。

デメリットも考慮して、使って行く事も視野に入れて置きましょう。

それと、ノットもガイド通過時に負担が掛からない様に、

結び目が細く小さい目なノットにする事は大前提です。

【ロッドのご紹介】

少しここで箸休め。テストで使用したロッドを紹介致します。

2021年フルモデルチェンジ致しましたベイブレイズ

硬派な外観は受け継ぎグリップ部に西陣織クロスを採用し、

洗礼されたデザインでリニューアル致しました。

バッド部にカーボンナノチューブ(CNT)を導入、

よりトルクの有るブランクに仕上がっております。

ラインナップを見直し機種が細分化され、スタンダードモデルに加え

サワラ向けやビッグペンシルモデル等のラインナップに増え、

実釣での戦略を広げる事を可能に致しました。

今回の検証ではオーバー、サイド、バックハンド、アンダーハンド等

様々なキャストを試しましたが振り抜け感も良好で気持ち良く使用出来ました。

今回紹介するBBZ642S-LMLは短・中距離戦専用。

切れの有るロッドアクション、キャスト性能を追求したモデル。

11g前後のルアーで有れば十分飛距離は伸びます。

操る楽しみが有るロッドに仕立てる事が出来たと思います。

欠点が有るとすればアンダー(フリップを含む)が若干やり辛い事で、

検証した場所が平地でしたので下のスペースがあまり無い状況でした。

船上ならば下に余裕が出るので、もう少し楽に出来ると思います。

BBZ642S-LMLはシリーズで一番繊細な穂先を持ち、

喰いの渋い時に確実に喰わせたい時にも有効なロッドです。

ボートシーバスロッドですが他のフィールドでも使えると思えます。

例えば中規模河川等でも十分使えるレングスだと思います。

BBZ642S-LML巻物をを使用するシーンでは基本に忠実なロッド、

トータルバランスの高いロッドと言えます。

【番外編・ノットの検証】

ノットの話にもふれたので番外編でノット、ヒゲの重要性です。

摩擦系ノットの元祖FGノットを例に構造を説明して行きます。

 

編み込み部、ハーフヒッチ部、メインラインハーフヒッチ部の三部構成に成っています。

 

写真はFGノットのリーダーのヒゲ部を無くした物です。

これを力一杯ひっぱります、皆様もやってみてください。

アレ?簡単に切れた!抜けた?ほどけた?何故?次行って見ましょう。

 

今度の写真はヒゲを3mm、PEの残り糸を1cmほど残し力一杯引っ張ります。

今度は抜けません。

自論ですがヒゲを無くした時は、

編み込み部の引っ掛かりが無くなり抜けてしまったのではと思います。

リーダーのヒゲを長くした事により、

引っ掛かりが増強したと考えられます。短すぎると危険度が増します。

このまま釣りで使えるのでは?と思いますが、

FGの根元には1回だけハーフヒッチして有るだけです。

ノット作成スピードは最速かと思いますが、

長時間のキャストではノットが破綻する可能性が有り不安ですので、

リーダーヒゲ部とメインラインにハーフヒッチを施します。

(FG含め摩擦系ノットで一番面倒な作業です。)

 

基本の10回ハーフヒッチをした写真です。

3mm位ヒゲが残っています、見た目も美しいです。

更にメインラインにもハーフヒッチを施し、

メインラインにテーパーを付け、保護機能も完備しています。

最初にFGノットを発案した人物は凄いと思います。日本人らしいですけど実名不明です。

鮎釣りから来ているのでしょうか?

ユニノットなど他のノットにも必ずヒゲが有りますが、

摩擦系ノットの場合はリーダーの切れ端がヒゲになります。

ノットのヒゲの重要性、ご理解頂けましたでしょうか。

ノットの構造の基本が理解出来ると応用が出来る様になります。

応用版を1つ写真で紹介させて頂きます。

 


応用版のメリット・デメリット作成要領等は、

機会が有りましたら再度紹介したいと思います。

【最後に】

コロナウィルス感染拡大後、

ご自宅で時間を過ごす事が方が多くなっております。

緊急事態宣言解除後も、いつ再宣言が出るのか?見通し不明な現代社会。

自宅での時間を有効活用し、

今までメディアで言われている事を再検して見る良い機会かも知れません。

特にノットはご自宅で研究出来るので良い思います。

ノットの作成タイムトライアルは個人的には好きです。

また、検証結果が出ましたら書いていこうと思います。

以上スタッフIのブログでした。

 

 

 

JUGEMテーマ:フィッシング

コメント

タイトルとURLをコピーしました