ミレニアム世代が社会人に進出してきて久しいが、
彼等の事をデジタルネイティブとも呼ぶらしい。
ネット環境が整い、パソコンが無くともスマホ等の端末で
情報をすぐに手に入れられるのが当たり前になっていたのが理由らしい。
昭和生まれの僕らは、デジタルネイティブから見れば、
アナログネイティブと呼ばれるのだろうか(笑)
魚達は、そんな事はいざ知らず。
ここ数百年の間でも、大きく進化する訳でもなく、
昔ながらの生活を送り続けてきている。
自然環境は人工的に変えられても、
逞しく生き続けている生き物達には感服させられる。
写真は、2016年の夏に取材釣行で訪れた大井川の最上流部での一枚。
この日は標高1200m以上の川辺で野営となった。
漆黒の闇が辺りを包み込み、自分達の灯した火だけが周囲を照らしている。
山岳渓流や磯場など、人の手が入っていない場所に一人で居ると、
ふと寂しさというか恐怖を感じる方も少なくないはずだ。
人は集団で行動し、家という住処と家族が居ることで安心さを得ているが、
いざ1人だけで自然に居ると自分の情けなさを強烈に感じる時がある。
釣りを終え、自分の車に戻りポケットのスマホが振動した時など、
一気に現実に引き戻された様に思えてならない。
でも、この自然と人工のギャップに楽しみを覚えているのも事実だし、
どんなにデジタルな道具を使おうとも、魚を釣る技術はアナログなのだ。
タックルは進化していくのだろうけど、
アナログな遊びは無くなりはしないと思うし、
無くしたくはないと切に願っている。
そう思いながらも、明日の天気をスマホで検索し、
波・風の予測をアプリで調べている自分が居たことに気付いた。
どうやら僕は、少しだけデジタルネイティブに進化したようだ。
釣竿屋の小言でした。
Staff Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング
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