アングラーであれ。

 

 

釣人は釣果を気にするが、アングラーは過程を気にする。

 

 

 

直訳すれば『釣人=アングラー』だが、

 

姿勢の違いで呼び方を変えてみては如何だろうか。

 

 

釣人は何匹釣ったとか、大きなサイズを釣ったなど自慢話は尽きないもの。

 

それを否定はしないし、大いに自慢して良いと思っている。

 

ただ、ある程度経験を積んだ方になると、釣果よりも過程を楽しむ方が面白くなってくる。

 

そういった方がアングラーと呼んで良いのではないだろうか?

 

そして、アングラーにこそTENRYUのロッドを使って欲しいと思いながら作っている次第だ。

 

 

 

 

 

 

過程というのは、自然の状況を読んで1匹まで辿り着く流れであって、

 

どんな道具でアプローチするかを試す事だ。

 

TVやYouTubeで見たスタイルを試すのも良いし、自分で考えたスタイルで挑んでもよい。

 

過程を大切にして楽しみ、それで得られた釣果は、どんな魚で有っても記憶に残るモノだ。

 

 

 

 

 

 

以前に、とある釣具メーカーの社長から諭された事が有った。

 

道具を選ぶ時の基準は、性能やデザインも有るけど、それだけじゃぁ無いだろ?…と。

 

過程を楽しめる道具を作れる様になれ…と言ってくれていたと思う。

 

 

モノが作られる過程には全てに物語が有り、

 

作っている方の魂というか気持ちが入っている道具だからこそ使いたいと思える。

 

まだ駆け出しの頃は「何じゃそりゃ?」と思えていたが、

 

経験を積む度に朧気ながら感じる様になってきた。

 

TENRYUのロッドをデザインする様になって暫く経つが、

 

いつもアングラーとして居られるかを自問自答している。

 

時流や嗜好の変化に合わせないと行けないが、譲ってはいけないポリシーもある。

 

これからもマニアックだけど、手放せなくなるロッドをクリエイトしたい。

 

 

釣竿屋の小言でした。

 

 

 

Staff Funaki

 

 

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