BRIGADE GRACE C・N・T
GC87MH ( All-rounder Power Spec)
オールラウンドの名を持つ、
もう一機種が GC87MH になります。
この機種の開発は難航しました。
前作( GC86MH ) が優秀すぎたのです。
GC85Mとの差別化を図り、
使いやすい餌木サイズを3.0~4.0と設定。
オールラウンド・パワースペックと位置付けました。
シリーズとして提唱している、
操作性と遠投性を伸ばすことが必要でした。
まずは、
ブランクを見直すことにしました。
条件は以下の通り
①レギュラーテーパーであるのが前提。
②ブレを減らす為、バットを強化する。
③シャープさとネバリを両立させる。
レギュラーテーパーであるのは、
GC85M で述べたとおりです。
ベリーからバットを強化し、
やや強めのパワーを持たせました。
バットのブレを少なくなり、
正確性が高まることで、
飛距離の平均値を伸ばしています。
このバットのパワーUPは、
操作性にも貢献しています。
10m以深のエリアでも、
しっかりエギを跳ね上げることが出来ます。
また、強いジャークによって、
左右への動きもシャープで
大きなスライドが可能です。
シャープさとネバリの両立は、
C・N・T素材 によって解決しています。
しかし、ブランクだけ良くても駄目なのです。
問題はパーツとのバランス。
( 左 GC86MH 右 GC87MH )
( 左 GC86MH 右 GC87MH )
( 上 GC86MH 下 GC87MH )
ガイド設定は、GC85M と同じく、
T-Free設定を施しました。
前作よりもトップ部のガイド径を小さくし、
モーメント値が下がり、
バランスの向上を図っています。
フロントグリップは、GC85M と同じく
ショート化して軽量化。
ガイド位置とサイズ、グリップのサイズなど、
微妙な調整をしていきました。
半年前には他の3機種はOKを出していたのですが、
このアイテムだけ微調整のため、
時間が掛かりました。
妥協すれば済む話なのですが、
手間暇惜しんでは良いモノは作れません。
組み上げては試し、現場で鍛えていった結果、
形となったのです。
BRIGADE GRACE C・N・T
GC87MH ( All-rounder Power Spec )
EGI : MAX 4.0号 Line : MAX 1.2号
オールラウンダーの名のもとに②

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