【タックル設定の目安】
リール:S社6000~8000番 , D社4000~4500番
ライン:PE (3~4号)、Leader(60~80lb)
ルアー:Best(40-60g) Max(90g)
ドラグ:5~7kg(45°)
ターゲット:10kg以内の回遊魚(ブリ・ヒラマサ・カツオ・シイラ等)
・近海オールラウンド・テクニカルモデル
前作のスパイクSK772YT-Lの後継にあたる機種で、
アクション、ガイド、グリップに到るまで全てを見直し、
全く新しいロッドとして作り込んだモデルだ。
オフショアでのキャスティングゲームにおいて、
船上で取り回しの良い長さは、短いほど場所を選ばず使い易い。
ただし短くなるほど遠投は難しくなるため、バランスを求めてくると
およそ7~8フィートほどの長さが扱い易い長さとなってくる。
想定したのは、比較的小型の船や喫水線の浅い船などでの使用で、
オーバーヘッドでのキャスティングを主体に、
ジャーク時に水面を叩かない程度の長さが欲しいと思っていた。
・前作との違い
前作と全長は同じだが、リアグリップ長が3.5cm延長しているため、
有効長と言える長さは少しだけ短くなっている。
これは、キャスト時に引き手の力(グリップエンドを引き付ける力)を
高める為に若干だけ長くしたのが狙いだ。
ただし、引き手の力が強すぎるとティップが暴れてしまい、
ラインがスムースに出ないため飛距離が落ちる原因となってしまう。
引き手の力を活かしながら、ティップの収束を如何に早く抑え込み、
前作よりも飛距離を伸ばせるロッドに仕上げるかが難しかった。
・難儀したテスト
フィールドアドバイザーの伊藤氏に初期サンプルを渡すと、
もっとシャープなアクションに仕上げて欲しいとの指示だった。
やはり振り切った際に、ティップが暴れてしまいフィーリングが悪いらしい。
今度はアクションをファースト(先調子)のタイプに変更してみると、
シャープさは増したがティップの収束が悪いらしい。
穂先だけがプルプルと震えてしまい、失速が否めないとのことだ。
要するに、ティップ、ベリー、バットのパワーバランスと、
テーパーデザインのバランスが合っていないのが原因であった。
ロッドを振り切った際にオツリが出ない黄金比を求めて、
地道に微調整を繰り返しながらテストを行っていった。
・完成形
前作よりも、ややスローに曲がるレギュラーテーパーで、
全体的にパリッとしながらも曲がるアクションに仕上げてみた。
張りが有るけど、負荷を掛けると曲がり込むといった方が分かり易いだろうか。
40~60gのダイビングペンシルを扱い易い設定で、
90gまでのプラグをフルキャスト出来るスペックに仕上げている。
70~80gのプラグは、引き抵抗が少ないルアーなら扱い易いが、
抵抗が強いとルアーの動きにキレが出しにくいと思う。
上記のタックル設定を基準に、選んで頂ければ幸いだ。
Staff Funaki
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