昨年の7月に初めてカムチャッカを訪れた!
一生に一度と思い、会社にも特別に休暇を頂きロシアの地にキングサーモンを狙いに行ったが
悠々と流れる大河を目の前にし、フライでは太刀打ち出来ずルアーで何とかキャッチできたが
決して満足の行く釣果ではなかった。
昨年の記事
昨年の秋頃だったか?北海道のO氏のもとを訪れた時
「竹ちゃん、来年もカムチャッカ行くで~!!」
「ムリムリ!無理ですよ」と言いつつも
「ところで何処に何釣りにですか?」と興味があるのは隠せず(笑)
0氏が壮大なプロジェクトを淡々と話すのを聞いていると…(スゲー!イキタイ)
未開の地に原種の巨大ミキージャ(ニジマス)を釣りに行くというプランだ!
釣人ならこんな話を聞いたら誰でもスイッチが入りますよね!
昨年と全く同じパターンで
「検討してみます?」と言いつつも完全に行きたくなって来た。
それからカムチャッカ2016に向けた本流のトレーニングが始まった。
犀川、魚野川、利根川、と大好きな中禅寺湖シーズンも回数を減らし
インランドのキャスト練習も中断して、
とにかく本流の釣りをステップアップさせる為に本流に通った。
今年の春ごろかだったかO氏が
「今回のメンバーで竹ちゃんが一番技術的にも経験値とっても↓」
つまり真剣に望まないと僕だけ坊主の可能性も充分ありえると言う事。
たとえ海外といえども甘くないのは昨年のロシアで経験済みだが
とにかく可能性のある物は全て準備したかった。
毎晩仕事が終わってからフライも巻いた。
これはチューブフライ、ドライフライと違い巻くのに工程が多く1日2個が限界です。
だんだんクオリティ、完成度が高くなるにつれ巻くのが楽しくなってきた。
ウエイキングフライ、引き波を立てながらスイングさせると
大型のレインボーがドッカーンと出るらしいが?
風呂に浮かべて引き波の立ち具合やスプラッシュが出るか等、
一人ニヤリとしながらテストを繰り返す(笑)
Mさんがロシア語の簡単アンチョコを作ってくれたが発音がブーとかルーとか難しい。
O氏が作った旅のしおり、壮大かつ綿密なプランが盛り込まれている。
出発初日
しかし…不安な気持ちは払拭できずあっという間に8月になった。
今回の予定は夏休み限定の便があり、
成田→カムチャッキーの直行便があり4時間足らずでカムチャッカに行ける。
(昨年は成田~インチョン~ハバロフスクで1泊 翌日ハバロフスク~カムチャッカと2日掛かりの移動)
そして出発当日、成田エアポートに見慣れた仲間たちが集まる。
自分は成田まで1時間弱だが、札幌組、新潟、徳島と地方からの方々は前泊しなければならない。
そう考えると埼玉に住んでる僕は恵まれてますね。
乗客はほぼ日本人、釣人は恐らく我々だけのようだ。
カムチャッカは火山で出来た半島で4000m級の山もあり登山やトレッキングツアーもあり
他の乗客はトレッキング目的の方が大部分の様です。
夕方、ペトロパブロフスクカムチャッキー空港に到着!(カムチャッカの時差は3時間進みです)
通訳 兼 コーディネーターのマリアさんが出迎えてくれた。
5日分の水、酒をスーパーで買出した後、マリアさんが予約したレストランでディナー
1年振りのロシアン料理、やっぱりおいしい、
新鮮な食材にシンプルな味付けが抵抗無く食べられます。
その晩は郊外の温泉ホテルでゆっくり体を休ませ明日は陸路を1日かけて移動だ!
モーテルっぽい不思議なホテル!
2日目
翌朝駐車場にゴッツイ車が!
スッゲー(パリダカ仕様か?)と思いきや我々が乗るバスでした。
大口径のマッドテレーンのタイヤを装備しトルクフルなスーパーローギアの4WDは
道無き道を走り、藪を掻き分け、川を渡り、
これは紛れも無くカムチャッカ仕様の頼もしいスーパーマシンではないか!!
ちなみにカムチャッカの道は半島中央に1本の国道があるだけで、その国道ですら殆どがダートです。
今日のルートは内陸のミルコボとう軍人の村(ミルコクロコップを連想してしまう)まで
直線ダートを4~5時間永遠と走り、そこからは中央山脈を越える悪路を3~4時間。
船着き場に到着しそこから40分ゴムボートで川を下りロッジに到着という。
とてつもなくロングバージョンな移動日です。
道中、車内ではマリアさんが一生懸命カムチャッカの地理や歴史について話してくれた。
2時過ぎにミルコボ村に到着。
ここで少し遅いランチを済ませいよいよ山脈越えだ!
旧ソ連時代に立てられた物か?古いシュールな建造物が目立つ。
ミルコボからロッジのボス「ミハイルさん」が合流。
彼は柔道をやってる様で「ワザワリ」「ユウコウ」「シドウ」「マテッ」などの日本語は分るようだ(笑)。
後に彼にはサウナでお世話になる。
川の状況や魚の遡上状況など0氏と内合わせ中
途中の景色も素晴らしかった。
ツンドラの湿地帯になったりダケカンパと白樺の高山植物の森になったりと
国内なら間違いなく国定公園になるようなロケーションが普通に存在する!
何回も山を越えて、船着場までの最後の1時間がアップダウンの連続する悪路で
ブッシュの中を掻き分け、途中川も渡りスリル満点のアドベンチャーが続き何とか船着場に到着した。
スーパーマシンも汚れ具合がいい感じに、川を走ったのでタイヤはきれいになった。
全員の荷物を1台のボートに積み込む。
これからゴムボートで40分のリバークルージングだ。
若干川は濁り気味だが途中川を上るガルブーシャ(樺太マス)も発見できた。
ツイター!
2日がかりでやっと目的地のロッジに到着です。
ロッジは川原の森を50m四方切り開いた所に
食事をするメインの棟、宿泊棟 乾燥室ある棟 スタッフ棟 サウナ棟と5棟に
分かれている メイン棟で朝食と夕食を済ませ昼食は川原の特設テーブルで食事をする。
もちろん電気水道は無く、自家発電に水道は川から汲み上げている。
ちょっと雰囲気がベトナム戦争映画に出てくるベトコンの基地みたいな。
手作り感満載な所が凄く気に入りました
ここにはスタッフ以外に犬が3匹いる。
この場所はヒグマの宝庫で毎日の様に熊が出没する。
そこでこの勇敢なワンコ達が熊が近づくと猛烈にダッシュして吠えまくる。
驚かされたのは対岸に熊が現れた時にボス的存在の犬がなんと!!
激流を泳いで渡り熊を追っていったのです。
熊は「んだよ~ うるせいな~」と言ってるかのように諦めて森に帰って行く。
後で聞いたら犬たちは猟犬で訓練されてる様です。
この勇敢なワンコ達のおかげで夜も安心して眠れるのです。
お礼に愛情をたっぷり注いで上げました。
熊ウオッチング中、ミハエルがなにやら熊について語ってるようだ。
ロッジの食事もとっても美味しく、
こんな僻地で美味しい食事を頂ける、なんて贅沢!クースナ。
翌日に向けての祝杯を交わしボートのチーム分けなど話し合った。
皆、長い移動で疲れていたので少し早めにベッドに入る。
明日の作戦を連想する、ライン選択、フライ選択など考えていたら
疲れていたのかあっと言う間に眠りに落ちた。
明日からはいよいよ実釣だ!
ジュラシックトラウトは現れるのか?
続編に続く
Traveler : Staff T
JUGEMテーマ:フィッシング
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