発売時期:2022年8月下旬 発売中
パワーマスターのフルモデルチェンジについて、
前回ブログにて概要を説明させて頂いた。
前作に比べて色々とスペックアップした部分があり、
ショアアングラーを強力にアシストするロッドに仕上がっている。
それでは、どの機種を選んだらよいか?と悩む方向けに、
パワーマスターの選び方を解説していこう。
【3種のカテゴリー】
7機種のアイテムは、おおむね3種に分けることが出来る。
・スタンダードモデル (PM972S-MH、PM1022S-MH、PM1102S-MH)
・ライトモデル (PM972S-M、PM1022S-M)
・ロックショア (PM1072S-MH、PM1263S-MH)
これらは、あくまで分かり易い様に分けただけなので、
フィールドやターゲットに合わせて選んで頂きたい。
【スタンダードモデル】
対象モデル:PM972S-MH、PM1022S-MH、PM1102S-MH
ショアからのジギングやプラッキングで一番出番が多いのが、
30~60g程度のメタルジグやプラグ類だ。
青物をはじめとした回遊魚。砂物から根魚など、
あらゆるターゲットを広く狙えることがその理由だろう。
フィールドも、波止場や砂浜やゴロタ浜など日本国内の
あらゆる海岸線で扱い易いモデルとも言える。
ターゲットサイズ:イナダ~ワラサ、サワラ
タックルバランス:リール D社(LT5000-LT6000)S社(C5000-SW6000)
ライン(PE1.5~3.0号、リーダー6~12号)
ルアー:メタルジグ 60g前後(下限40g程)、プラグ50g前後(下限30g程)
【ライトモデル】
対象モデル:PM972S-M、PM1022S-M
シーバスロッドより少し強めのパワー設定としてあり、
20~40g程度のメタルジグやプラグ類に適している。
ワインドやスピンテール系のルアーも扱い易く、
サゴシやタチウオなどをターゲットに遊んでも面白いモデルだ。
フィールドが変わればシートラウト(海サクラ、アメマス)にも良い。
ターゲットサイズ:イナダ、サゴシ、シーバス、タチウオ
タックルバランス:リール D社(LT5000-LT6000)S社(C5000-SW6000)
ライン(PE1.2~2.0号、リーダー5~10号)
ルアー:メタルジグ 40g前後(下限20g程)、プラグ20~30g(下限15g程)
【ロックショア】
対象モデル:PM1072S-MH、PM1263S-MH
磯場をはじめとした足場が限定される状況や、
シモリなど根が多く適度なパワーを要求される状況向けのモデルであり、
ある程度スキルを積んだアングラー向けの機種となってくる。
中型の青物、ヒラスズキなどがメインターゲットだ。
前作『プラッキング』の後継モデルといった位置付けにもなり、
近いスペックを探していた方は、このモデルをお選び頂きたい。
PM1072S-MHは、他のモデルに比べてショートグリップに仕上げており、
磯場など崖を釣り座にした場合だとバックに充分なスペースが無く、
コンパクトなスイングを必要とする状況も考えた仕様だ。
ターゲットサイズ:ワラサ、サワラ、ヒラスズキ
タックルバランス:リール D社(LT5000-LT6000)S社(C5000-SW6000)
ライン(PE1.5~3.0号、リーダー6~10号)
ルアー:プラグ20~50g(下限20g程)、ジグヘッド30g前後、ジグ30~80g
【フロートリグ】番外編
対象モデル:PM1263S-MH
かなり特殊な使用法ではあるが、北海道ではサーモン(アキアジ)を狙って
フロートリグ(浮きルアー)を使用するのが一般的だ。
浮きの下にリーダーを付けるためロッドは適度な長さが必要で、
12ftほどあるモデルが適合しており30~60g程のリグが多く使われる。
サーフやロックショア、漁港など幅広いエリアで扱い易く、
北海道限定ではあるが、地方特化型として活躍するモデルだ。
ターゲットサイズ:サーモン
タックルバランス:リール D社(LT4000-LT5000)S社(4000-5000)
ライン(PE1.2~2.0号、リーダー7~8号)
ルアー:フロートリグ(30~60g)
【よくある質問】
Q1.どのモデルが一番飛距離が出るか?長いロッドほど飛ぶか?
A1.長いロッドほど飛距離を出しやすいのは半分正解で、半分ハズレだ。
『振り切れるロッド』こそ、一番飛ぶロッドと答えている。
しっかりとロッドを曲げてブランクの反発力を活かさないと、
いくらロングロッドを振っても飛距離を出す事は出来ない
体格や筋量によってロッドの調子やパワーを引き出す力は変わるため、
一概に長さだけを見て飛距離が出ると言いにくいのだ。
短いロッドでもアングラーに合ったロッドを選べれば、
長いロッドを使わずとも充分な飛距離を得る事が出来るはずだ。
一般的な日本の成人男性(170㎝ 65kg)とした場合、
ロッドの全長は『10ft』を基準に選んで頂き、
使用したいルアーウェイトでパワーを選んで頂きたい。
Q2.何グラムまでフルキャスト出来るか?
A2.スペックに表記しているルアーウェイト(MAX値)まで可能だ。
ただし、メタルジグのウェイトでの最大値とご理解頂きたい。
プラグの場合、形状やサイズによってキャスト時に掛かる負荷が変わり、
メタルジグに比べて抵抗(空気抵抗など)が強くなる傾向がある。
そのため、プラグ類の場合はMAX表記の80%程の重さを選んで頂きたい。
例えば、MAX80gの表記であれば60g程度のプラグが扱い易く感じるはずだ。
Q3.何キロまでの魚を抜き上げられるか?
A3.テストの段階では、ドラグマックス値の半分程度と想定して試験していた。
ただし、ロッドの立てる角度によって耐えられる負荷が変わる為、
表記した数値なら大丈夫とは言いにくいのが現状だ。
そんな簡単に折れる様なロッドには仕上げてはいないが、
基本的には『抜き上げはNG』。
ランディングは、ネットやギャフの使用を推奨したい。
Q4.表記以上の太さのラインを使用出来るか?
A4.使用する事は可能でも、自己責任においてご使用頂きたい。
もし破損等が起きた場合は、弊社では保障致しかねることをご理解頂きたい。
基本的には、スペック・コンセプト文に表記した数値内が適正値だ。
Q5.パワーマスター・サンドウォーカーとの違いは?
A5.サンドウォーカーには近いスペックのモデルがある。
パワーマスターの方がティップに張りが有るので、
メタルジグなど『シャクリ』の操作をする面で向いていると言える。
逆にリトリーブ中心で狙う場合には、サンドウォーカーの方が
ティップが柔らかくバラシ難いといった違いがある。
厳密に言うとモデル別にアクションや硬さに違いはあるが、
ターゲットや釣り方の違いで使い分けを楽しんで頂きたい。
Staff Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング
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