さて、コンセプトはスロー系なワケですが。
一般的なスロー系のロッドを出すだけでは、
老舗ロッドメーカーとして物足りなさをかんじます。
ブランクを焼ける窯を持っているなら、
少し挑戦をしてみよう…と思い、
通常では考えられないネバリを持たせようと考えたのです。
この釣りにおいて求められるのが、
ロッド全体の反発力と、感度となるでしょう。
反発力を求め過ぎると、強度に不安を抱えてきます。
逆に、ネバリを求めて強度を出して行くと、感度が不足します。
反発力を持ち合わせ、ネバリも持たせる。
勿論、感度も良い。
ベクトルをどちらかに振るのではなく、
どちらも求めようとしたのです。
今年、2012年の横浜フィッシングショーにて、
試作段階のプロトサンプルを展示しました。
ここで展示したモノは、ネバリ重視のモノです。
感度を持ち合わせた、完成に限りなく近いモノで、
各パーツの選定に取りかかっていた時期です。
ガイドによるラインへの抵抗や、
グリップ周りのパーツ等、
気持ち良く使えるように試作を繰り返していました。
最終仕上げのサンプルが完成し、
強度を見てみようかと、負荷試験を行ったわけです。
以下の写真は、規定を遥かに超えた負荷を掛けています。
決して保障出来ない行為です。
非常に危険ですので、真似はしないよう
宜しくお願いします。
HSL66B-ML 6.5kgリフト
HSL66B-M 7.5kgリフト
HSL66B-MH 8.5kgリフト
非常にネバリ強かったです。
グリップエンドまでブランクスルーの、
ワンピース・フレーム構造なので、
このネバリを実現しています。
本来なら専用の機械を使うのですが、
原始的な方法を取ってみました。
やはり人間が持つと、その強さを肌で感じられます。
何度も書きますが、絶対に真似はしないで下さい。
さて、次回は各機種の紹介をしたいと思います。
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