ホライゾン プログレッシブ HPG612S-M

 

 

HORIZON Progressive HPG612S-M
 Length : 6'1"(ft)
 Sections : 2(pcs) Detachable handle
 Action : Regular
 Lure Wt :MAX200(g) Best150(g)
 Line : PE MAX 2.0
 Drag MAX : 5(kg)
 2021年5月末頃 発売予定

【タックルの限界求めて】

オフショアタックルは年々進化するばかりで、

ラインは細くて強くなり、リールも小型でも力強くなった。

それに呼応する様に、ロッドも新たな局面を迎えたと思えている。

およそ10年近く前に C・N・T と出会いロッドは大きく進化した。

それからロッド製作の技術は進化していき、

もっと軽量でネバリ強く出来る製法を編み出せる様になってきている。

ホライゾンはライトジギング向けのHLJが一新され、

その上位機種であるプログレッシブも新たな展開を迎えた。

さて、今回は追加となった『HPG612S-M』を紹介していこう。

【限界チャレンジ】

先にも書いた通り、タックルがライト化する流れのなかで、

どこまでチャレンジ出来るものなのか?と思い開発を始めた。

本来ならパワーを重視した近海ジギングロッドのジグザムシリーズが

主となる領域を、ライトクラスのホライゾンで挑もうという考えだ。

目標のターゲットは、10kg程までのブリ、5~6kg程までのヒラマサなど、

ある程度フィールドや船の制限は有るのは致し方ないかと思うが、

チャレンジする事に意味が有ると思っている。

【ベースモデルの存在】

開発にあたりホライゾンLJ (HLJ611S-FM)をベースに捉えた。

この機種はライトライン(PE2号まで)のスペックで、

大物にチャレンジしようとのコンセプトで作ったモデルだ。

このロッドの面白さは細身でありながら曲げ込むと徐々に強くなっていき、

細いラインシステムの弱さを曲げる事で力を分散させブレイクを防ぎ、

徐々に強さを与えることで魚へ効果的にプレッシャーを与えられる。

そうすると必要以上に暴れさせずに、いわゆる『いなし』ながら弱らせ

魚をキャッチする事が出来るのが特徴だ。

他に特徴として、ティップ部はグラスチューブラ―となっており、

マグナフレックス製法で徐々にカーボンに変わっていく点がある。

ジギングは大胆なイメージこそあるが案外繊細な面も多く、

ジャークしてジグが滑走している状態ではラインのテンションを

張らず緩めずの状況でバイトが出るのを待つときがある。

その際にティップが少しだけ柔らかいとテンションが抜け難く、

潮流の変化など微妙な差を捉えやすくなる。

今回はプログレッシブの紹介なので割愛させて頂くが、

詳しくは、同ブログより『新生ホライゾンLJ』の項を一読頂きたい。

 

 →新生ホライゾンLJ(2018年1月10日掲載ブログ)

【ベースとの違いについて】

ベースとなったHLJ611S-Mと今作で変わった点を挙げていこう。

①ブランク(カーボンフレックス+CNT)

 ベースとなったHLJ611S-Mはグラス素材のティップであったが、

 今作は 低弾性カーボン マグナフレックス製法 で採用してみた。

 低弾性カーボンとは通常のカーボンよりもグラスに近い弾性の物を選び、

 ソフトなティップを残したまま高感度化を図ってみた。

 ホライゾンLJのユーザーなら分かって頂けると思うが、

 
 グラス素材のティップなのに案外感度が良かったと感じる方が多いと思う。

 グラス100%のロッドに比べ、カーボン主体のロッドであるため、

 魚信を手元に伝えやすいのがマグナフレックス製法の特徴でもある。

 低弾性カーボンに変わり更に明確な感度が手に入るとなると、

 実釣におけるアドバンテージが大きくなるのはお分かり頂けるはずだ。

 

 もちろん今作にも、バット部に C・N・T をコンポジットしている。

 軽く強靭に仕上げており、バットだけを曲げただけでは、

 ライトジギングロッドとは思えない強さを感じられる。

 安心して思いきり曲げこみ、ファイトを楽しんで欲しい。

 

 

②チタンフレーム、トルザイトリング

 プログレッシブ化にあたり欠かせないのが、

 ガイドのチタンフレーム化によって軽量化することだ。

 単純に軽量化=高感度となり、持ち重り感も改善される。

 持ち比べてみると、その軽さからシャープな印象を受けるはずだ。

 またガイドはトルザイトリングを採用し(トップのみSiC)、

 軽量化と高感度の2役も担っている。

 

【タックルバランス】

リール:D社(3000~3500番)S社(SW4000~SW5000)

ライン:PE 1~2号、リーダー20~35lb
ジグ:100~180g

基本的にはライトジギングのタックルを踏襲しており、

極端にバランスが変わった点は無い。

フィールドとターゲット別に、バランスを整えていきたい。

タックル例
 ①ワラサ・ブリ(東京湾、伊勢湾、大阪湾など)
 リール:D社(3000番)S社(SW4000)
 ライン:PE 1.2~1.5号、リーダー25~30lb
 ジグ:100~180g

②ブリ・ヒラマサ(玄界灘、丹後など)
 リール:D社(3500番)S社(SW5000)
 ライン:PE 1.5~2号、リーダー30~40lb
 ジグ:120~200g

【進化の序章】

このモデルで、ライトタックルの新たな扉をこじ開けたと感じている。

ひと昔前では考えられなかったタックルで、より大物が狙えることで

釣り本来の楽しみ方も深まってきていると思う。

新たな進化の始まりの一端を感じて頂きたい。

Staff Funaki

 

 

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