レッドフリップ 追加モデル(早掛けスピニング)

 

レッドフリップの追加モデルが、2018年の3月にリリースとなる。

 

次作は『早掛けスピニング』がコンセプトだ。

 

既にテスト中の動画や、釣行記事で小出しにしてきたのでご存じの方も多いはず。

 

 

 

2017年にリリースした『早掛けベイトモデル』は、

 

鯛ラバの常識と言われていた釣り方を激変させる機種となった。

 

そして『早掛け』と『向う合わせ』を取り入れることによって、

 

ターゲットのコンディションに合わせた深いゲーム性が生まれたわけだ。

 

近年の鯛ラバ事情を見ていると、

 

各地域で船の流し方によってタックルを変える必要が大きくなってきている。

 

それは『バーチカル』と『ベベル』の違いだ。

 

 

 

 

 

船の真下にルアーを落とすバーチカルに対し、斜めにルアーを引いてくる状態をベベルと呼ぶ。

 

ベベル状態には、キャストして斜めに引いてくる方法と、

 

ドテラ流しといった船が動いて斜めに引いてくる方法に別れる。

 

そう、この斜めに引いてくる事に特化したモデルこそ、今回リリースするスピニングモデルなのだ。

 

 

例えば、浅いエリアであったり、魚が広範囲に散っている状況では、

 

斜めに引いてくる方がヒットチャンスを多く取れる場合がある。

 

水深が極端に浅い場合、船のエンジン音が障害となって魚にプレッシャーを与えてしまうことになる。

 

エンジンを切り、風や潮流を使って静かに流しながら探った方が良いことも有るのだ。

 

 

 

 

 

RF742S-M(ドテラ流し・早掛けスペシャル)

 

風や潮流で船を流すドテラ流しなど、

 

真下にルアーを落としても着水点より遠ざかっていきラインの角度が斜めになっていく。

 

水深が50m程であっても、送り出したラインは100m近くになる事も多く、

 

アタリを感じてフッキングを入れても今までのロッドではパワー不足であった。

 

そこで、ファーストアクションでロッド全体に張りがあり、

 

フッキングストロークを取れる長めのロッドが欲しかった。

 

そしてフッキングが決まった後は、バットまでスムースに曲がりこみ

 

魚の引きを受け止めるアクションであって欲しい。

 

このモデルは、ベイトタイプのRF5111B-Mが完成したと同時に開発が始まった。

 

ベイトモデルのアクションを維持したまま、ブランクを延長したモノから始まり、

 

ダルさを消すために更にベリーからバットにかけて強烈な張りを持たせた。

 

恐らく初めて触った方は、これがタイラバ向けのロッドとは思えないかもしれない。

 

目を瞑って触ると、ヴォルテックス(ロックフィッシュロッド)のMHクラスに匹敵する張りが有るからだ。

 

ただ…現場で使うと、コンッ!と当たった瞬間にフッキングを入れようと思うと、

 

この硬さが無ければフッキングパワーが伝わらないのだ。

 

また、潮流に乗った鯛の引きはバーチカルに比べ強烈に高まり、

 

大鯛の引きを受け止めようと思うとロッドのパワーは必然的に強くなる。

 

フィールドで使ってこそ分かるモデルと言えるだろう。

 

 

 

 

 

RF682S-ML(キャスト・早掛けスペシャル)

 

潮流が緩い時間帯や風で船が流れない時など、キャストして広範囲を探った方が良い場合もある。

 

春先など産卵を意識した個体が浅場に差し上がってくるが、

 

中層に浮いていることも多くポイントが浅いのでバーチカルでは誘いが難しい。

 

こうした時も、軽めのタイラバをキャストして斜めに探る方法で好反応を得られる事もある。

 

大概はガツンとヘッドを噛みに来るバイトが多いので、

 

 

早掛けでフッキングさせてしまった方がこの釣り方に合っていると思えていた。

 

そこで 早掛けベイトモデルのRF5111B-ML をベースに、

 

 

キャストに向いた長さとアクション、ガイド設定を模索していく。

 

潮流が緩いときなどブランクに張りを持たせ過ぎると『潮噛み』を感じ難く、

 

ティップは適度な柔らかさが必要で、ベリーからバットにはフッキングに必要な張りも欲しい。

 

そして 早掛けスピニングのRF742S-M と同じく魚がヒットすれば、バットまでスムースに移行するアクションも必要だ。

 

見た目は華奢に見えるが細くてもピンと張りがあり、曲げ込むと想像以上のネバリも持たせた。

 

既に公開している動画でご覧になると分かるが、

 

グッドサイズのヒラマサにも負けないネバリ強さには私達も驚いた。

 

 

 

 

 

タックルバランスも重要

 

両機種ともに言える事だが、使用するラインは太くて良い。

 

早掛けのベイトモデルでも推奨している通り、PE1号に20lb程のリーダーが好ましい。

 

そしてリールのドラッグ値も、1kg前後に設定するのが良いだろう。

 

フッキング(早掛け)を入れると、細いラインでは負荷に耐えられず切れてしまう恐れがある。

 

ドテラ流しなどは、魚の抵抗と潮流が抵抗となってバーチカルに比べラインに掛かる負荷も増す。

 

せっかくのチャンスを、フッキングで切れてしまっては勿体ない。

 

いつもより少し強めのタックルを選んで頂くのがオススメだ。

 

もちろん、慣れてくれば細いラインでも対応出来るようになってくるので、

 

アングラーの力量に合わせたタックルセッティングを推奨したい。

 

 

 

 

 

フッキングのコツ

 

基本は、大きく・鋭くだ。

 

バーチカル時は短く・鋭くだったが、ラインのフケが大きくなるほど

 

フッキングのストロークを大きくした方が良い場合が多い。

 

タックル設定さえ間違ってなければ、思いっ切りフッキングするほど効果は大きいので、

 

フッキングの方法は動画を参考にして頂きたい。

 

今までタイラバを経験してきた方ほどフッキングが弱い傾向がある様で、

 

タイラバを初めて経験する方ほどフッキングが上手にいく傾向がある。

 

要は、バラシを恐れず思い切りフッキングを入れるのが良いのだ。

 

 

 

 

 

これまで各地でテストを繰り返し、九州の玄海灘をはじめ、

 

関東の鹿島灘や東京湾や外房エリア、瀬戸内海の備讃瀬戸エリアなど必要と思える状況は多くあった。

 

ただし、この2本だけではゲームは成り立たない。

 

バーチカルの早掛けに向いたショートロッドや、向こう合わせに向いたロングロッドなど

 

色々な組み合わせを取り入れるとタイラバは更なる面白味を持ってくる。

 

今持っているタックルと合わせて、様々なゲームプランを取り入れてみては如何だろうか。

 

 

 

 

Staff Funaki

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:フィッシング

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました