大人なバスフィッシング

ミスターKと私は野尻湖へ向かっていた。
出発したのは日の出ごろ。普段は夜中走って、
お日様が出た頃には現場にいるのが多いが
たまにはユックリと釣りを楽しむのも悪くない。
急いだ所で野尻湖は出船できるのが朝7時からと決まっており、
早く着いたところで時間をもて余す。
なので急がず『大人な休日』を過ごす計画だ。
毎回お世話なになっているレンタルボート店
『吉野屋』さんに、出船時間を過ぎてから到着。
ここでも僕らはマイペース、
焦って出ても大人な時間は楽しめない。
ボート小屋で近況を聞いたり、
タックルの話で盛り上がる。
ここの所、虫パターンが有効だという。
6月末頃に訪れたころは毛虫が大量に発生しており、
ちょうど今になって成虫となった蛾が水面に落ちている。
最近ニュースのネタで
『マイマイ蛾』の大量発生が報じられていたが、
まさにそれだ。
蛾だけではなく蝉やカナブンなど昆虫が多い時期、
バスは水面を意識している事が多い様で
表層のルアーが面白そう。
今回持ち込んだタックルは、全てハードルアーのみ。
ソフトベイトで手堅い釣りも楽しむのも良いが、
縛りを持って楽しむのも良いかなと考えたからだ。
それとテストしたいロッドもあった。
7月後半の陽気は各地で猛暑日を記録していた。
高原である野尻湖でも、太陽光は痛いほど強い。
夏の定番である岬周辺の水通しと風が当たる面、
シェードが絡む場所を選んでランガンしていく。
20センチにも満たないサイズは、
群れをなして追ってくるが
興味で寄ってくるだけでバイトには至らない。
湖上は沢山の釣客が出ていた。
シェードの中に虫系ルアーを打ち込む方や、
やや深めをライトリグで探っている方が多いなか、
二人でクランクベイトやジャークベイトを投げ続けている。
ボートのスタンスも、一歩外側にして
フルキャストで岸に届くぐらいの位置だ。
皆が浮いているボートの真下あたりから、
魚を浮かせて獲る考えからだ。
何度か40センチ級がルアーを追ったが、
バイトまでは至らなかった。
急に下から出てきて数mチェイスする、
このハラハラ感を味えるのだから止められない。
時々、水面に落ちた蛾が食べられるシーンを伺えた。
クランクも深く潜るタイプよりは、
表層を引いた方が追いが多い。
やっぱりバスは上を意識している。


ミスターKが高級ウッドミノーで小型だが1本キャッチ出来た。
高級ルアーに替えたら喰ってきたようで、
なかなかグルメな魚だ。

少し気分転換にディープエリアに移動。
魚探には底のほうに、少しだが反応が出ていた。
ワカサギの稚魚だろうか。
ブレード系メタルバイブで深場を探ってみる。
答えは早く、すぐに小型が顔を出してくれた。
アタリは小さく一瞬で掛ける必要があり、
タックル選択が難しい。バイトは多かったが、
2ヒット1キャッチしたところで移動すことにした。
やっぱり見えるバイトが面白いからね♪
4時に帰着するのが野尻湖のルールなので、
残りの時間は1時間ばかり。
日も少し傾いてきて、シェードが広くなってきた。
急なブレイクに、風と陰がリンクする場所を選んで船を流す。
私はややボリュームのあるクランクベイト。
ミスターKはノイジー系のトッププラグを投げている。
倒木とブッシュが絡んでいるポイントで
ミスターKのルアーに激しいバイトが。
強めのベイトタックルで強引にカバーから引きずり出したのは、
40センチ程のバスだ。

満面の笑み。
この釣りがしたくて1日投げ続けていた。
暫く流していくと、
底が丸見えのシャローで 私のクランクにも激しいバイト。

サイズこそ小さいが、納得の1匹だ。
お互い納得がいったところでタイムアップ。
日焼けで腕や脚が真っ赤。
帰りの船上では水飛沫が気持ち良かった。
いつも時間に追われたバタバタとした釣りばかりだが、
この日みたいな事も一考の価値ありだ。
釣果も欲しいけど、その内容を楽しんだ日になった。
また来よう。
TackleData
Rod : Magna-Impact MI63B-ML
Reel : CALCUTTA 100
Line : MI207N 12lb
Lure : Woodream NonameClank#2/0  &  #1/0
&
Rod : Prototype
Reel : ALDEBARAN Mg
line : MI207N 8lb
Angler : Mr.K   &   Funaki

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