この度、オフショア・エギングでのティップラン向けモデルを発表した。
シリーズ名は『ブリゲイド フリップTR』。
そう、察しのよい方なら分かったかもしれないが、
オカッパリ向けで好評を頂いている ブリゲイドフリップ のコンセプトを踏襲し、
オフショアで色々遊べるエギングとして開発を試みてみたのが今作だ。
ティップラン向けのモデルは既にリリースしていたが、
天龍フリークの間ではティップラン以外にも色々と遊べるよと、
マニアックな使用法をアングラーからご意見を頂いていた。
ちょうど時期を同じくしてブリゲイドフリップの開発も行っており、
もしティップランロッドをベースに作ったら面白いロッドが出来るのでは?と
思いついたところから企画が始まったわけだ。
【ユーティリティ・ティップランロッド】
ひと言で言ってしまえば、色々遊べるティップランロッドという事だ。
アオリイカをターゲットにしたティップランエギングをはじめ、
鉛スッテを使ったイカメタルや、ディープアジングでもあるバチコン、
軽量メタルジグを使ったスーパーライトジギングなど、
スペック内であれば様々なターゲットを狙えるロッドに仕上げてみた。
そして、今作において一番こだわり抜いたのは『ティップの収束の速さ』だ。
一度手に取ってロッドを振って、ピタっとロッドを止めて欲しい。
そうすると柔らかな穂先が揺れるのだが、すぐに揺れは収まるはずだ。
ティップランのエキスパートになるほど、ステイ直後のアタリを取れており、
いかに揺れを抑えてアタリを見分けるかで釣果の差が如実に表れてくる。
これは、張りの強いロッドを作っただけでは出来ないことで、
下記に示す製法とパーツ類と組み合わせたバランスがなせた業だ。
【革新の製法】
およそ10年前、オフショアでのエギングにて革命を起こし、
ティップランの名は瞬く間にメジャーな釣法として確立された。
天龍も黎明期からティップラン用品の開発に参画させて貰い、
2010年に ブリゲイドTRコンセプト をリリース。
2012年には上位機種である ブリゲイド・グレイスTR が仲間入りした。
『マグナフレックス製法』を活用し、低弾性→中弾性→高弾性と弾性率を変化させ
チューブラでありながらスムースな調子に仕上げたロッドは今日のロッドに続く、
1つのターニングポイントとなったロッド群でもある。
発売当時の爆発力は物凄く、1日数杯釣れれば御の字と言われていた釣りが、
2桁~3桁の釣果を数えることが普通になってしまった程だ。
しかし、ティップランが広まるほど釣果も落ち着いていき、
アングラーの技術が高まるにつれタックルも繊細さを求められる様になってきた。
繊細さを求められる様になるとチューブラのティップには限界があり、
ティップを細く繊細に仕上げるにはソリッド素材の選択が必要不可欠になってきた。
そこで ソリッド素材 と チューブラ製法 の特性を最大限に生かす製法 を取り入れ、
ソリッドティップの繊細さとスムースに曲がる マグナフレックス製法 をミックスし、
僅かな抵抗でスムースに入るティップと淀みなく曲がるアクションに仕上げてみた。
これが実に効果的で、緩い潮流であっても抵抗を感じて曲がり込み、
イカのタッチを感じると即座に穂先が変化を捉えてくれる。
しかも、前述の通りティップの収束が早いので、ガイドにラインが絡むのが少なく、
ステイ直後のアタリが取りやすいといった効果も併せ持っていた。
この製法は、アジングを対象にしたシリーズのルナキアや、
テンヤ真鯛向けに開発したレッドフリップ・リアクションテンヤでも取り入れており、
効果のほどを体感して知っているアングラーも多いはずだ。
更にバット部には『C・N・T』も取り入れ、
ネバリ強さをプラスした事によってライトタックルの不安要素を取り払っている。
これでアオリイカだけでなく、様々な対象魚の引きにも安心して対処できるはずだ。
さて、次回は更に深堀りした内容をお伝えしていこうと思う。
お楽しみに。
Staff Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング
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