前回は ブリゲイド フリップTR の概要についてお伝えしたので、
更に深堀した内容にてお伝えしていきたい。
【最善のパーツ設定】
・トップガイド(LGタイプ)
・ティップ部ガイド(LDBタイプ)
・ベリー~バット部ガイド(Kタイプ)
この3種のガイドを組み合わせ、細いラインシステムでも絡みにくい設定にしてみた。
前作においても同じ考えの基で、絡みにくい形状を採用していたが、
今作はベリー~バット部のガイドを小口径で足高のタイプを選んでみている。
ティップランの場合、エギの着底が分かり難いためにラインを水面に余分に出して、
水中に引っ張られるラインが止まるのを見て着底を見計らう訳だが、
この際ラインに抵抗をあまり掛からず引き出すためガイドに絡みやすい。
絡んだままリールを巻くと、穂先を折ってしまうなどトラブルの元になってしまう。
これを少しでも解消する為に、穂先にはLDBという傾斜した形のガイドを採用し、
軽く揺すっただけでもラインが解けていくサイズと位置に設定してある。
また、足高のKガイドを採用したのはガイドとリールとの角度を調整し、
少ない抵抗でもスムースにラインが通ることを狙っている。
・西陣織パイプ & DPSシート
既に他のシリーズでも採用しているグリップ形状だが、
今作においてはオカッパリモデルのブリゲイドフリップよりも
1番手大きなサイズのリールシート(DPS 17)を採用している。
実は小さなサイズの方が軽くなるため、初期のサンプルでは細身のタイプで
テストを重ねていたのだが、長時間の釣りをしていると細いグリップでは
手の負担が大きく、深場でヒットした際に力が入り難い様に感じていた。
そこで初期の16番というサイズから17番に変えてみると、
あまり力を入れなくてもホールド感が上がり負担が減ったように感じられた。
モーメントの改善にもなり、リールを装着してみるとバランスが整えられ、
軽く握ることでティップに感じられる抵抗やアタリを感じ易くもなった。
じゃぁ、これと同じ形に他のロッドにも採用すれば良いのに?と思われるが、
軽く仕上げたいアジングロッド等には不向きでもあるので、
要所に合わせた全体のバランスが重要というのを改めて教えられた。
【目視による目感度の向上】
ティップ部のデザインは、ブランクをシルバーカラーに着色し、
スレッドには発色の良いオレンジカラーを採用している。
これには意味があって、マズメ時など光量が少ない時だと穂先が見え難いため、
明るいシルバーカラーに染めることでコントラストをハッキリとさせている。
オレンジのスレッドカラーは、水の色との補色関係にある色を選ぶことで
ティップが際立って見える様にしている。
例に挙げると、釣り具の『浮き』はオレンジとイエローが多く、
水面や水中にあっても目立ちやすく、これと同じ効果を狙ってのことだ。
落水した際に人命を守ってくれるライフジャケットも、
オレンジ色が多いのは要救助者が目立つ様になっている理由だ。
【可能性の広がるシリーズ】
自分たちが出来る範囲の釣りでしかテストを出来ていないため、
まだまだ可能性を秘めたロッドなのでは?と感じている次第だ。
クロダイやキビレを狙ったボトム系ルアーの使用や、
落とし込み等にも良さそうかな?と思っており近々にテストしてみたい。
色々な釣りを経験されているアングラーほど、
ワクワクしてしまうシリーズに仕上がったと思っている。
ぜひ、手にした方は色々な釣りにチャレンジして頂き、
面白い結果が得られたときは写真投稿でもして頂ければ幸いだ。
発売をお楽しみに。
Staff Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング
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