新型ルナキアの、ファースト・セカンドサンプルのテストが終わり、
テスターの蔵野氏からレポートが上がってきていた。
(2016年10月頃の話)
開発初期のレポートの内容を簡単に纏めると下記の通りだ。
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59S(試作)
最初のファーストプロトの方が方向性が合っている。
どこにもないTENRYU独自の道にしたい。
セカンドは極端な曲がり…
ファーストプロトの感度をもう少し上げて、
アクション(調子)はそのままでいけないか?
長さはもう1インチバットを詰めて、シェイキングしやすくできれば
繊細かつ曲がりを楽しんで掛けにいけるロッドに出来るはず。
63S(試作)
チューブラより、ソリッドティップの方が良い感じ。
1~1.5gを使い易いテーパーになった。イイ感じになってきている。
ジグ単モデルとしては平均的。アジングも悪くない。
ただ感度はまだ低い。リールを付けても元ガイドから7~8cmの所に重さを感じる。
絶対的感度とテンション感度を両立させていきたい。
610T(試作)
ワインドモデルとして1.5~2g前後のウェイトは使い易い。
アクションとワインドを跳ね上げさせる際のベリーのパワーは有る。
曲がった時(魚を掛けた時)の突っ込みに対応する追従がもう少し欲しい。
75T(試作)
柔らかすぎ…マグナムの曲がりも欲しいが絶対的なパワーが無いのと、
Rテーパー過ぎ。作り直し。キャロ、プラグも行けるパワーが欲しい。
82T(試作)
メタルジグ、ボトムリグをキャストする上でバットパワーは必ず必要だが、
これも75の延長にだけなっている気が…
ベリー、バットの全てのパワーが足りなく、キャスト性能も無い…作り直し。
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それぞれ指摘が厳しいが、作り手としても挑戦し甲斐の有る内容だ。
前回から、チューブラとソリッドの選定も長所・短所を見出し、
サードサンプルで決着出来そうな所に来ていた。
ただ…難しいのは、更なる軽量化をどうするのか?という点だ。
ブランク設計、グリップ形状、ガイドバランス、他にも見直す点は多い。
この時点で結論を出すまで半分程度だった。
Staff Funaki
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(2018年7月26日公開記事) → 新型ルナキア(試作グリップの変遷)
(2018年8月6日公開記事) → 新型ルナキア(開発記1)
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