晩夏の渓へ

先日の土曜日、

夏の気配が色濃く残る渓を歩いてみた。

朝晩は19度ほどと涼しいが、

昼間は30度の夏日。

まだまだ、暑い日であった。

前情報では聞いていたが・・・

川に水が少ない。

今回の目標は、

秋の鱒 を探すこと。

少々、時期尚早かもしれないが、

産卵を意識して上流を目指す固体を狙っていた。

場所は、いつもの河川。

スタッフTが私の家に来たのが4時半、

川に付いたのが5時頃であった。

いつも、遅い時間に出ることが多かった。

『 早起きは三文の徳 』と、ことわざが有るが。

そろそろ、BIGなゲストが釣れて欲しいところ。

最初の入渓点は、

先行者の車があったので、

別のポイントへ移動。

次の入渓ポイントも、

先行の方が居た。

挨拶をしたところ、

下流側を狙うとのこと。

私たちは、上流側へ入らせて頂くことにした。

その時、嬉しかったのは、

先行の方が シエリー を握っていたことだ。

聞くところによると、8年以上ものヘビーユーザーであった。

大切に使って頂けているのを見ると、

本当に嬉しくなる。

ぜひ、長く愛用して頂けたらと思います。

さて、上流側へ歩みを進めるが、

水に勢いが無い。

実績があるポイントも、

静まり返っていた。

追ってくる魚も小型ばかり。

よく、7cmミノーに喰い付いたものだ・・・。

一度、車に戻って緊急会議。

アマゴが駄目なら、 岩魚 はどうか?

標高が高ければ、に近づけるかもしれない。

そんな考えから、

山を一つ越えた、山岳渓流に入ることにした。

岩魚が主体となる河川であり、

ヤマト種が色濃く残るエリアを狙うことにした。

途中、すれ違った車の方が、

TENRYUのキャップを身に着けていた。

たぶん、渓流師であったのだろう。

颯爽と軽トラで駆け抜けていった。

何かと天龍と縁がある日である。

細い道を抜け、入渓ポイントを探す。

青く透き通った水が流れていた。

水量は悪くない。

さっそく狙ってみた。

・・・が。

上流へ行けども行けども、

チェイスすら無い。

手を変え、品を変え、

色々と試したが私には反応が得られなかった。

2時間ほど登ったところで、

同行のスタッフTに大きなアタリがあった。

無事にネットに入れると、

特有の色をもった ヤマト であった。

サイズは泣き尺であったが、

この状況でなら、申し分ない。

いい年した男二人が、

一匹の岩魚を見ながらニヤニヤしている。

やっぱり釣り人は、変態なのだろうか。

素早く撮影を終わらせ、水に戻した。

その後、

散々、登ったが1バイト1バラシが有っただけで、

車に戻ることにした。

下山し、昼食をとる事に。

下界へ降りる際に、

川沿いを覗けるポイントがあった。

食事を取ったあと、このポイントを最後に決めた。

まだまだ暑い気温だが、

暗くのなる時間は早い。

釣りが出来るのは、

正味2時間くらいだろう。

上流域に比べると、

水量も増し、かなりゴツゴツとした岩が多い。

大物に期待した。

・・・んが。

そんな簡単には出ない。

1ヒット1バラシ。

それも、とても小さかった。

闇が迫ってくる前に、

退渓することにした。

いつも、この時期になると思うのだが、

井上洋水の 『少年時代』 を無性に聞きたくなる。

夏の夕暮れ時、

釣れなかった男が

トボトボと山道を歩いている。

中学生の頃と、あまり変わってないような・・・。

そんな感傷に浸りながら、

家路を目指した。

秋の鱒は、もう少し先の様だ。

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TackleData

Rod : Rayz RZ56L

Reel : Twinpower 2000

Line : MI207N 5lb

Lure : MInnow 各種

   
    
Angler : Staff T 

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Rod : Rayz ProtoType

Reel : Aldebaran

Line : MI207N 6lb

Lure : MInnow 各種

       
Angler : Staff F 

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