海鱒向けロッド Rayz integral -Windy Shooter-

『降海型の鱒を狙いたい。』
 Rayz integral レイズ-インテグラル
 RZI96HH
 RZI106HH


2月末にリリースとなるNEWシリーズの レイズ・インテグラル 。
その内の2機種の紹介をしたい。
ターゲットは海のサクラマスやアメマスだ。
海に降りて成長した体格は河川に居た頃に比べ
体長・体高ともに大きく発達する。
彼らを狙う時期は大概が風が強く、
波が高い時化た時が多い。
その様な状況で使えるタックルは、
必然的にヘビーになりがちである。
勿論、弱くても大型とのファイトに不安があり、
適度な強さを持ち合わせなくてはならない。
Rayz で海鱒向けを作ろうと考えた時、
以下の条件を付けた。
  ・飛距離を出せる事が前提
  ・釣りの面白さを損なわない
  ・機能と所有欲を満たすデザイン
これらを踏まえた上で開発に取り掛かった。
遠投性と取り回しの良さを考えると
10ft前後の長さは欲しくなる。
ルアーのウェイトは様々で、
下は10gから上は50gまでは常用し、
メタルジグやジグミノーが主体だが、
状況によってはミノープラグも多用する。
以前に『Cierry』シリーズ でも
North Land Model(廃盤モデル)
ノースランドモデル として2機種を出していた。
ヘビーなルアーに対応しており、
飛距離を出せる点においては条件を満たしてはいたが、
ブランク全体が硬くオーバーパワー気味だったこともあり、
釣り味という点で不満を感じていた。
現場での意見を集めると、
到底1本で纏めるのは難しかった。
そこで考えたのは、
9.6ftのミノーとジグミノーを扱い易いモデルと、
10.6ftのメタルジグとジグミノーの2機種。
ベースとしたのは シーバスロッドシリーズの
SWAT SW97ML と SW107ML だ。
どちらも飛距離を稼ぐという点においては優れており、
パワーを持たせることで
ヘビールアーへの相性を高める考えだ。
ただパワーばかりを求めると、
釣り味は少なくなっていくばかり。
ブランクは極力細身に仕上げ、曲がる事に意識を置く。
ルアーを操作する時はファーストに感じ、
キャストとファイト時は徐々にバットに移るアクションとした。
一般的な海鱒狙いのロッドと比べると、
ややソフトな仕上がりを目指している。
コスメにもコダワリ、
シーバスロッド風だったプロトから
ソルト仕様のトラウトロッドへ趣きを持たせた。
テストは札幌に住む釣り友であるT・S氏に依頼。
彼とは10年来の釣り友であり、
現地での釣りでは色々とお世話になっている。
以前に Rayz RZ56L で獲ったデカ虹の写真を紹介したのも彼だ。




写真は初回プロト、デザインは下記に変わります。

インテグラルは、ブランクをダークブルーに染め上げている。
漆黒に見えるが、太陽光を浴びると鮮やかな青に輝く。


ソルトに対応するため、Fuji社製DPSリールシートを採用。
シートは艶消しの黒に塗装し、滑り止めの効果も持たせてある。
コルク部は極力細身に絞り、機能と見た目を両立させた。

初回サンプルを渡したのは2年前の冬。
そこから2シーズンに渡ってテスト期間を設け、
OKが出るまで納得の行くまで繰り返した。
海鱒から時には鮭まで幅広いターゲットを狙え、
北の大地で鍛えあげたロッドには
風を切ってキャストする状況から
『WindyShooter』というサブネームを付けた。
銘河川でのサクラも狙いたいが、海鱒も面白い。
また釣りに忙しい季節がやってくる。
RZI96HH (WindyShooter)
Length : 9'6"ft
Section : 2pcs
Lure : 12-45g
Line : 8-20lb
RZI106HH (
WindyShooter-HD)
Length : 10'6"ft
Section : 2pcs
Lure : 12-50g
Line : 8-20lb

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