ロッドは何の為にあるのか?と聞かれたとしよう。
もちろん、魚を釣る為にあると答えるのが定石だ。
では、釣れなくても楽しいの?と聞かれたら何と答えるか。
私は、振っていても楽しいロッドを使っているから問題無し、と答えると思う。
そう、ロッドは魚を釣るだけでなくて、心を満たしてくれる道具でもある。
そんな道具で魚が釣れたら…更に楽しくなるのは想像が容易い。
ある日、河川にトラウトを求めて釣りに出掛けようとしたが、
前日まで降り続いた雨で増水し釣りが出来るような状況では無くなってしまった。
仕方がないので、雨の影響が少ない池に足を運んだ。
ここは山間の溜池で、ブラックバスが居ることは確認している。
釣れるかどうか分からないが、とりあえずロッドを振りたかった。
スピードスティックに、技徳カーボンキャスティングハンドルとの組み合わせだ。
もう、ロッドを振る前から胸が高まる。
スピードスティックを開発していた当時、
この組み合わせが出来るとは思ってもいなかった。
リールはお気に入りのBC620。ラインはナイロンの20lbsだ。
最初のルアーはオリザラにしよう。
ポイント目掛けて、ユルユルポトンと投げ込む。
狙いの立ち木の際に落とせた。
モヤが辺りに漂っており、雰囲気は出ている。
昔読んだ本には、波紋が消えるまで待ってから
最初のアクションを入れる…と書いてあった。
そして、じっくりと待ってから初めのアクションを入れると、
水面が割れる!…と、都合良く行かなった(笑)
一通り投げたが反応は得られない。ここでタックルチェンジだ。
ロッドはそのままに、ハンドルとリールを変更する。
オリジナルのハンドルに、フィネス系の小型リールに変えてみた。
ルアーも大きく変えて、小型プラグを付けてみる。
同じロッドなのに、こんなに違う遊び方も出来る。
リールの性能次第だが、私の場合3〜4g程度までは守備範囲だ。
気持ち良く小型プラグが飛んでいく。
無理して投げている訳でもない。投げているだけで楽しい。
結局、その日はバイトを得られる事はなかった。
でも、帰り道は少し満足した感があった。
これは大人の遊びと言えば良いかも知らない。
今度行くときは釣れると良いな…。
釣竿屋の小言でした。
Staff Funaki
【TackleData】
Rod : TENRYU SPEEDSTICK TSS1L-256B
Reel : ISUZU BC620
Line : TENRYU MI-207N (20lbs)
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Reel : CALCUTTA 50XT
Line : TENRYU MI-207F (6lbs)
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