イリオモテヤマネコで有名な西表島へ、飛行機とフェリーとバスを乗り継いでトロピカルフィッシュを狙いに行ってきました。
「西表島の釣り」なら何でもお任せのワンオーシャン(永井船長)にガイドをお願いしました。
永井船長のおススメは、リーフエリアでのミドル級キャスティングゲーム。
ターゲットはカスミアジ・アカジン(スジアラ)・タマン(フエフキダイ)等々で、ルアーは30g程度のトップウォータープラグを使います。
使用するロッドはスパイク SK722S-MLがベストです。
青物から根魚まで何が釣れるかわからないトップゲームですが、私は密かにGTを釣りたいと思っていました。
船は上原港を出発して、島の東側のリーフ沿いに走ります。
ポイントに近づくと白い砂、青い海、白い雲、青い空が入り混じっていかにも南の島といった感じ。
いよいよキャスティングゲームのスタートです。
船長の指示の方向に思いっきり竿を振ります。
透明度が高い海とシャローエリアということもあり、船長は魚の動きを目視しています。
私が全く見えていない状態でも「追いかけてきてるよ」「誘って誘って」「10時方向に投げて」と指示をくれます。
ルアーの後ろにチラッチラッっと黒い影が追いかけてきます。
決して大きな影ではない上にルアーとの距離を詰めようとしません。
やはり見える魚を釣るのは難しいですね。
南に下りながらキャスティングを繰り返します。
口火を切ったのは一緒に釣っていたスタッフUです。
今回の釣行のファーストフィッシュなので慎重なファイトです。
上がってきたのは良型のヤイトハタ。
まず1匹釣ったスタッフUから笑顔がこぼれます。
しかし後が続かずポイント移動です。
次のポイントは大型は出ないがバイトは多いポイントのようです。
キャストしてスグにルアーの後ろに黒い影が見えます。
アクションをロングダイブからショートダイブにして、ルアーと黒い影の間合いを詰めます。
何度か手元に「コツン・コツン」とバイトを感じましたが、食い込むまではいきません。
ルアーをもう少し小型なポッパーに変えるため、ロッドをよりライトな物に持ち替えます。
小型のルアーにチェンジしたのが功を奏したのか、やっとフッキングに成功。
私の西表島ファーストフィッシュはアミメフエフキでした。
その後このポイントでは数匹アミメフエフキを釣りました。
少しポイントを移動したところで船長が「ここは良型が掛かっても追いかけられますよ」と言いました。
「良型が出るポイントかも」と思いながらキャスト開始。
明らかに今までと違い高速でルアーを襲う黒い影が…。
「追ってる追ってる」船長の声が大きくなります。
すぐに黒い影は見えなくなりました。
次のキャストは黒い影が見えなくなった少し先に投げ、最初からショートダイブの食わせアクションで誘います。
ルアーの右後方から黒い影がトップスピードでルアーに襲い掛かりました。
一瞬左に竿を持ていかれましたが、次の瞬間に黒い影は背びれを出して右に走っていきます。
まるで左に走っていた魚が右方向に瞬間移動したかのような速さです。
竿は曲がっていますがドラグも良い感じで出ています。
船長から「ドラグはそれで良いよ。ハリは太軸ですか?」と聞かれ「ST66です。」と答えながら
自分が冷静だと感じました。
ライトなタックルでしたが、不思議と不安は有りません。
ドラグ・ノット・ハリを何度も何度もチェックしながら釣りをしていたのと、
船長からの「走らせて大丈夫」の言葉が後押しをしてくれました。
数分後、船の横に寄ってきたのは若いながら王者の風格を持ったGTでした。
いつかは釣りたいと思っていたGTが、まさに手の中にいます。
船長に言われるままに写真を撮り終えると、船長が船べりでGTを前後にゆすってエラに海水を送り込みます。
GTの体に力が戻ると、いよいよリリースです。
GTは振り返ることも無く、力強く泳いでいきました。
もっとGTを見ていたかった。
もっとGTを触っていたかった。
そんなことを考えながらGTを見送りました。
人生初のGTを釣った次は、もちろんサイズアップを狙います。
ポイントの移動を繰り返しながらキャストを続けます。
たまに黒い影が出てくるものの、ルアーとの間合いを詰めるまではいきません。
ここで潮が下げてきたこともあり、キャスティングからジギングへ変更です。
キャスティングゲームをしていたシャローのリーフから水深80mの沖へ走ります。
ココから徐々に水深の浅い方へジグを落としながら移動をしていきます。
スタッフUにアタリがあったのは水深50m弱。
久し振りのファイトに笑顔がこぼれます。
私が見たことのない大迫力の魚が浮いてきました。
やはり西表島には見たことも無い魚がいますね。
この魚はツチホゼリと言い、釣りのターゲットにならないほど珍しい魚のようです。
次は私にヒット。
重量感のある引きですが、ラスト20mはただ重いだけになってしまい根魚確定です。
青い海に浮かび上がる赤い魚は、凄く目立ちます。
この魚はアザハタで、ハタ科の中では水分が少なく甘みがあり美味しい魚のようです。
この後港に向かいながら再度キャスティングでGTを狙いました。
何度かGTらしいバイトはあったものの、フッキングには至らずストップフィッシングとなりました。
ルアーに興味を持って追いかけてきても、口を使うまでには至らない。
なかなか難しい釣りとなりましたが、新しい魚との出会いを求めて再度西表島を訪れたいと思います。
Tackle Data
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○キャスティングタックル1○
Rod: TENRYU スパイク SK722S-ML
Reel: Shimano TWINPOWER SW 6000HG
Line: XBRAID X8 (PE2号)
Leader: VARIVAS OCEAN RECORD (50lb)
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○キャスティングタックル2○
Rod: TENRYU ベイブレイズ BBZ6112S-MH (Proto)
Reel: Shimano TWINPOWER SW 6000HG
Line: XBLADE X8 (PE2号)
Leader: VARIVAS OCEAN RECORD (50lb)
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○ジギングタックル○
Rod: TENRYU ジグザム ドラッグフォース JDF591B-G7/8 (Proto)
Reel: Shimano OCEA JIGGER 2000PG
Line: XBRADE X8 (PE3号)
Leader: VARIVAS OCEAN RECORD (50lb)
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Angler: STAFF M
JUGEMテーマ:フィッシング
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