魚釣りの楽しみとは何なのか?と自問自答していると、
アングラーとは何だろう?と考える事がある。
僕らが釣りを始めた頃は釣り雑誌や釣りのTV番組等は有れど、
これほどPCや携帯端末が普及などしていなかったし、
釣具店や仲間内からの情報が主体であった。
SNS等が普及し、以前よりも情報は早く沢山手に入る様になった。
しかし、全てが鵜呑みに出来るわけでもなく、
フィールドに通っているアングラーほど
『???』と感じてしまう内容も少なくない。
弊社のblogで釣果報告を出しているが、
フィールド名を教えてほしいと問合せメールを頂くことがある。
そういった問合せは、
『アングラーとしての公平さを尊重してフィールド名をお伝えできない』
…と返信させて頂いている。
釣果への最短ルートを導くために、
何か釣りとしての面白さを失ってしまっていると思えてならない。
『釣れない』=『損をした』と感じてしまってはいないだろうか?
釣れないからこそ、
考え・足掻き・色々な事を試すうちにキッカケを掴める様になってくる訳だ。
魚との出会いが多い方ほど釣れない釣りを沢山経験されたと思うし、
釣れる方法を見つけてきた結果でしかない。
結局は自分の足で稼いだ情報こそが一番信頼のおけるソースであり、
その蓄積こそが経験だと思う。
この経験が多いほどアングラーと呼べるのではないだろうか。
最初は最低限の『知識』は知らなくてはならない。
状況を読み取ることや、道具の使い方などは教えて貰わなければ分からない事も多い。
一昔に比べれば『How-to』を纏めたムック本なども書店に多く並び、
ネット検索をしても無限に近いくらい情報はある。
でも、ある程度の経験をすれば、何となく釣り方(釣れる方法)が掴めてくるはずである。
そして少し思うように釣れる様になってくると、ドップリとハマってしまう訳だ(笑)
遊漁は文字の通り『遊ぶ漁』であり、
アングラーとは、遠回りする道のりを楽しむ遊漁者である。
わざと遠回りして遊ぶことで、
釣りの奥深さ(楽しさ)を味わって頂きたい。
釣竿屋の小言でした。
Staff : Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング
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