雨のちアマゴ


朝から雨が降っていた。
本降りではなく、シトシトといった具合だ。
海外出張を終え、
我が家に帰ってきた日も雨が降っていた。
先週、旅立つときから2週間、
ほとんど雨が降っていなかった様だ。
帰ってくる2日前から、
久しぶりに空から恵みがあったとスタッフは言っていた。
疲れているとはいえ、こんなベストなタイミングは無い。
そわそわしながら、タックルを用意した。
色々と片付けないといけなかったので、
午後から川を見に行く。
天竜川の支流を選んだ。
期待したほどの水位があった訳ではないが、
充分遡上してきても良い流れだ。水色も申し分ない。

合流部から一個目の堰堤から、下りながら探ってみる。
蜘蛛の巣が多く、足跡は多いが古い。
少なくとも、今日は誰も入っていないようだ。
しかし、チェイスが無い。
鮎がジャレてくるだけ。
蜘蛛の巣だけでなく、
毛虫も多く、肩に落ちてきた時は冷や汗が出た…。
段々と空は回復してきて、陽射しが出てきた。
梅雨時らしい、まとわり付く様な湿気が充満している。
雰囲気は抜群に良い。
美人な人が居ても無視されている様な気分だ。
ここで出なければ帰ろうと、良さげな淵を探ってみる。
アユカラーのミノーに換えて、誘いを掛けてみると、
ドンと止める様なバイト。
特有のローリング系の引きがする。
フックが浅く掛かっていたらしく、ネットに入った瞬間外れた。

銀ピカの天竜川より遡上してきたと思える個体だ。
見る角度によって、パーマークが見てとれる。

弱らない様に、パッと撮影してリリースした。
既に夕方6時を過ぎていた。
まだ暗くなるまで時間は有るが、
山道を歩くので余裕を持って帰ることにした。
TackleData
Rod : Prototype(YAMAME)
Reel : #2500
Line : PE0.6
Lure : Tricoroll 67S



Angler : Funaki

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