3代目のハードル

先日発表した『3代目』ジグザムVⅢ
今回は、そのシリーズの詳細に迫っていきましょう。


2002年に『初代』ジグザム が発売となり、
2009年に『2代目』ジグザムVⅡ をリリースしました。
そして今年、『3代目』ジグザムVⅢ が発売になります。
まずシリーズを語る上で共通点があります。
初代から続く伝統的なネバリ強さ、
この点は天龍ジギングロッドの根源であり、
他シリーズである ジグザム・ドラッグフォース
ジグザム・ディープライダー にも引き継がれ、
VⅢでも脈々と続くテーマとなっています。
当時、『2代目』をデザインする際は散々悩まされました。
『初代』を越えながら、
いかにスタンダードなモノにするべきか…。
ロッドを考える際に間違ってイケないのは、
個性が強くなりすぎると
独りよがりで使い難い方が出てしまうことです。
ベースとなるアクションを変えずに、
2ピースから1ピースに変えたり。
グリップの長さや太さの調整や、
リールシートの取付位置。ガイドのサイズと取付位置。
最後にコスメと、挙げたらキリが無いほどで、
使いやすく永く使えるロッドを目指しました。
その『2代目』をブラッシュアップしようと考えたのです。
最初からハードルが高いのです。
VⅡとの違いから見ていきましょう。
ブランク


上:JZVⅡ  下:JZVⅢ
生命線であるブランクにはコダワリ抜きました。
5ftクラスのスピニングモデルは、レギュラースローテーパーとし、
6ftクラスはレギュラーテーパー。
ベイトモデルは全てレギュラーテーパーとしました。
垂直下もしくは斜めにジグを引いてくるのかで、
使いやすいアクションを求めています。
クセを無くし、スムースに曲がり、
やや張りを持たせ、細身で粘り強く
誰にでも操作しやすい様に設定しました。
表面の加工はアンサンド仕様とし、若干の軽量化を図っています。
ガイド


(スピニングタイプ) 左:JZVⅡ 右:JZVⅢ

(ベイトタイプ) 左:JZVⅡ 右:JZVⅢ
ステンレスフレームで強度を残し、
オーシャンガイドから
全てKタイプの形状を選択しました。
絡み難さはご存知の方も多いはずなので
形状についての説明は割愛します。
グリップ



(スピニングタイプ) 上:JZVⅡ 下:JZVⅢ



(ベイトタイプ) 上:JZVⅡ 下:JZVⅢ
スピニングタイプは見て気付いた方も多いはず。
ドラッグフォース 同じ形状を選択しています。
リアグリップは、スピニングとベイトタイプ両方とも
ディープライダーと同じ形状となっています。
握り込みやすく、疲れにくい形状で、
使いやすいモノは例え普及モデルであろうと
惜しげもなく採用しました。
もちろんモーメントを左右する、
自重バランスを整える意味でも有効でした。
コスメティック
黒とディープブルーを基調としたカラーとし、
永く使っても飽きが来ない、
大人な雰囲気も持たせました。
ネームの部分は、太陽光に当てると鮮やかなブルーに輝きます。

簡単に紹介を書いてきましたが、
このハードルは辛かったです。
『スタンダード』という言葉は
『普通』と捉えられてしまいがちですが、
ベーシックで普遍的な調子は、
いつの時代でも使いやすく変わらないモノです。
まさに王道。
ロッドの良さは触って頂ければ分かるはず。
近海ジギング・スタンダードタイプ。
ロッド選びに迷っていたら、
このロッドで決まりです!

JUGEMテーマ:フィッシング
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました