東北でもサクラが咲き始める頃、僕らは宮城県の牡鹿半島沖に繰り出していた。
目的はオフショアから狙う鱒ジギングだ。
東北エリアの青森から岩手の沿岸では以前よりポピュラーだったが、
ライトタックルの進化とスロー系ジギングが流行ったことで、
この時期のターゲットとして人気に拍車が掛かってきている。
季節の風物詩とも言える鱒ジギングだが、
一言で鱒と言っても釣れてくるターゲットは色々で
地方名でママス(ヤマメの降海型)が本命で、
他にもカラフトマスやキングサーモンも掛かってしまう事もある様だ。
今回はTENRYUフィールドテスターの伊藤氏の船(魚心)で、
完成した ホライゾンLJ を使っての鱒を狙ってみたかった。
狙い方を聞いてみると、ベイトとなるメロウド(コウナゴ)を探し、
魚探に反応の有る箇所だけを狙っていくとのこと。
普段では見れない絶景を背景に、釣りが出来るのも楽しみであった。
当日の天気は曇りで、少し風が強くウネリが残っていた。
数日前まで荒天続きで、海も河川からの濁りが入っていたが
徐々に回復傾向にあると伊藤氏が語っていた。
港を出て向かった先は、金華山沖の水深50~90mの辺り。
無数の海鳥が集まってきており、魚探にも中層に反応がある様だ。
反応が出ている層より少し下層に落としたら、
スローなワンピッチで誘い船の直下まで探りを入れていく。
少し下心を出して底までジグを落とすと、
メバルやアイナメ等の根魚の猛攻にあう事が必須で、
お土産を釣るには良いがアングラーとしては中層だけを狙いたい。
タックルの紹介をすると、
ロッドは ホライゾンLJ の HLJ631B-L もしくは HLJ641B-FLL といった
ソフトなアクションのロッドが向いているらしく、
スロー系ジギングで狙うなら、HPG や HSL のMLパワーが相性が良い。
これから始めてマスジギングをされるなら、HLJ631B-FL がベストとの事だった。
メロウド(コウナゴ)がベイトという事も一つの理由で、
ジグはソフトな動きに反応する事が多いようで
激しい動きでは無くスローなワンピッチ程度で誘うのが効果的。
ラインはPE0.8~1.0号に、20~25lb程度のリーダーを結ぶ。
ジグは100g前後のメロウドを模した細身のシルエットで、
センターバランスの形状に実績があると語っていた。
誘いで重要なのが、魚信を感じたらとにかくリールを巻く事らしい。
巻きで誘いフォールで喰わせるのが極意らしく、
ソフトなティップの ホライゾンLJ は特にその点で優れているとの事だ。
伊藤氏は僕らにレクチャーをしながら、次々と魚を掛けていった。
意外だったのは、底から随分と離れた中層でもアイナメが掛かってきたことだ。
その後、魚探には終始反応が出ているが、結局自分には本命が来なかった。
潮止まりの時間帯は、スーパーライト系のタックルで根魚を狙うと、
尺サイズのメバルや大型のソイが当たってくるので、これはこれで面白い。
鱒がターゲットでなければ、本気で狙ってみるのも良いかもしれない。
ちょっと後ろ髪を引かれる思いであったが、次回の釣行に期待して納竿とした。
TackleData
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Rod : HORIZON-LJ HLJ631B-FL
Reel : CONQUEST 300
Line : PE 1号 & Leader Fuloro 25lb
Lure : JIG 100g
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Rod : HORIZON-LJ HLJ641B-FLL
Reel : RYOUGA 20
Line : PE 0.8号 & Leader Fuloro 20lb
Lure : JIG 80g
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Ship : 魚心
Angler : FieldTester ITO
Staff T & Staff Funaki
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