4月下旬。つり情報社の実釣取材があった。
(当日の内容は、つり情報6月1日号 にて)
今回は、誌面では紹介しきれなかった戦略を書いていきたい。
お世話になったのは、飯岡漁港から出航する三次郎丸さん。
当日の天気は曇り。風は北東の風が強く、午後から南風が強まる予報。
やや波が高いが、充分釣りは出来る程度。
この海域は遠浅で、30~40m程の水深のポイントが多い様だ。
朝4時に集合し、暗いうちに出航。
40分ほど走ったところで船を止め、パラシュートアンカーを入れた。
最初に手に取ったロッドは、レッドフリップ RF682S-ML。
浅いポイントなので、キャストして斜めに引いてみて反応を確かめてみる。
潮の速さが分からないので、とりあえず60gの鯛ラバをセットしてキャスト。
あまり抵抗なく着底をしたので、想定以上に潮は緩い様子。
船長のアナウンスでは底から10m位浮いた範囲で反応が有るとの事。
60g→45g→30gと軽くしていくと、コツコツと小気味の良いバイトが続く。
早掛けでアワセてみると、300~400g程度の小型の真鯛。
どうやら朝のうちは、チャリコサイズが元気の様だ。
その後もホウボウなども顔を出すが、なかなか良型が掛からない。
しばらく流すが小型ばかりが目立ったが、
右舷後ろで電動タイラバを実践していた同船者が次々と良型を掛け始めていた。
観察していると案外リーリングスピードが速く、
底よりも中層で掛かるサイズが大きい様だ。
それを参考に中層を意識して巻いてみると、1kg程のサイズが顔を出してくれた。
しかし、時間が進みモーニングバイトを過ぎると、
バイトを得られるがフッキングしても掛からない様になってきた。
船長からは、フッキングするのが早すぎると指摘された。
船長曰く、今期は産卵に向けた乗っ込みが遅れている様で、
最盛期の様な状況ではないとの事で、早掛けには時期が早いのかもしれない。
ただ先程の電動タイラバの方は、相変わらず良型を連発している。
他にも何かあるのかもしれない。
タイラバのカラーを聞くと、ヘッドはオレンジ・ゴールド。
スカートとネクタイは、ゴールドフレークのオレンジ(半透明)であった。
早速、同じ色に付け替えて試してみる。
すると先程よりもバイト数が多くなったが、フッキングしても掛からない。
フックの形状を、ストレートポイントからネムリが入っているフックに替えてみる。
そして、バイトがあったら少し持って行かせる『送り掛け』を試してみた。
『早掛け』と『送り掛け』の違いはイメージ図を参照。
ココンと来ても即フッキングを入れず、
ロッドが真下に持っていかれるまで待ってから合わせてみる。
次は確実にフッキングした様だ。
針先は、口角にフックアップしていた。狙い通りの掛け方だ。
釣りあげた魚は、口から大量のエビを吐き出していた。
その後は、同じ方法で1kg程の型を4枚ほどキャッチ。
何とか絵になるサイズをキャッチ出来たので、無事に取材終了となった。
当日の釣りでポイントになったのは、
①浅いポイントなので、キャストして斜めに引いてくる。
②中層に浮いた魚を早巻きで探る。
③タイラバはオレンジ・ゴールドがキーカラー。
④やや活性が低く、フッキングは送り掛けが有効。
これらの内容が結果的に釣果に繋がったポイントだ。
初めは早掛けで初めてみて、状況に合わせてアジャスト出来るかどうかが、
釣果を伸ばしていくコツだったと思える。
この日は、早掛けモデル(RF682S-ML)で釣りたい!という理由もあったので、
つり情報社のN社長と意地になって早掛けを実践していた(笑)。
まぁ、これも経験ということで、良い勉強になったと思う。
でもサイズは別としてバイトが多い海域なので、また来たいエリアだ。
TackleData
Reel : #3000 class
Line : PE 0.8 & Leader 16lb
Lure : Rains 鯛レボTG(30g , 45g , 60g)
Hook : OWNER JIGGER LIGHT 真鯛(早掛)#11+#13
OWNER JIGGER LIGHT 真鯛(向う合せ)#11+#13
Angler : Staff Funaki
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