梅雨も明け、山の木々も一層色濃くなってきた。
そろそろ源流の岩魚を狙うのが面白い季節だ。
源流の楽しみはトレッキングと釣りが半々ほどで、
山を登りながら釣りも楽しむといったところ。
私は山登りは得意ではないが、
人間を知らない初心な岩魚を釣りたいのが目的だ。
今回は、南信地区の南アルプス方面の
山岳渓流へチャレンジしてみることにした。
バックパックに釣具や雨具など必要なモノを入れ、
両手はフリーになる様にしている。
ほぼ崖を登りながら進むので、両手を使えるようにしておきたい。
機動性を考えて、足元の装備はゲータースタイルで挑んでいる。
ロッドは勿論、パックロッドの レイズ・インテグラル だ。
とりあえず肩慣らしに、いつも入っている河川に入渓し
その日の状態をチェックしてみる。
前夜に降った雨のおかげなのか?すこぶる魚の活性が高く、
狙うスポットごとに魚が飛び出してきた。
これも面白いが、この日の目当ては源流チャレンジ。
適度に肩が温まってきたところで、細い支流に沿って釣り上がっていく。
標高1000mほどの地点からスタートし、
跨いで渡れるほどの沢ではあるが所々に淵がある。
1つの淵に1匹の岩魚が住み着いており、
ルアーを通すと面白い様に飛び出してくる。
2~3投して釣れなければ、次の淵へ移動だ。
次のポイントは目線の高さにあり、
ポイントを移るごとに標高はどんどんと上がっていく。
とびきり大きいサイズは出ないが7~8寸ほどの岩魚がメインで、
キャッチはせずに全てリリースしていく。
勢い余って体を水から出てもルアーを咥える様は、
野生で生きる逞しさを感じた。
普段の運動不足が祟ってか、
足には乳酸が溜まって少し進むごとに一息入れる。
雨でヌカるんでおり、気を抜くとケガに繋がるので
自分のペースで進むのが良いと思っている。
だいぶ山深くまで来てしまっていた。
ここのところ各地で熊と遭遇したとの話が多いので、
獣除けの意味で爆竹を鳴らしながら進んだ。
彼らのテリトリーに自分たちが入っているので、
最低限の装備として音の鳴るモノは用意していきたい。
標高1400mほどまで来ただろうか、
魚止めの堰堤が姿を現してきたところでストップフィッシング。
そこから山道をトレッキングして、麓の車まで戻る。
途中、開けた所から南アルプスの一角を垣間見る事が出来た。
奥の山までは見渡せ無かったが、2000m級の山脈が美しい。
誰にでもオススメ出来る釣りではないが、
充実した装備と経験のある方と一緒なら一度チャレンジするのも面白いと思う。
今度は、魚の住む限界の標高に挑んでみたいところだ。
TackleData
Rod : Rayz integral RZI50UL-4
Reel : #500class
Line : Nylon 4lb
Wear : AnglersDesign WetGaiters
Angler : Staff Funaki & Staff O
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