ホライゾンのスロー系ロッド、ホライゾン・プログレッシブ (HPG)と、
ホライゾンSL (HSL)について違いを教えて欲しいと問い合わせが多い。
今回は各々の違いについて、ディープに掘り下げていきたい。
まずは違いをおさらいしておこう。
ブランク : 高弾性カーボン & C・N・T & 4軸カーボン
ガイド:チタンフレーム & TORZITEリング
グリップ(リールシート) : Fuji(TCS18 塗装有り)
ブランク:中弾性 & 高弾性カーボン
ガイド:チタンフレーム & SiCリング
グリップ(リールシート):Fuji(TCS18 無塗装)
大雑把に挙げたら以上だろう。
『力と張りについて』
パワーランクは両シリーズとも4種類、ML・M・MH・Hに別れる。
それぞれ使い易いジグウェイトは同じに設定してある。
そこが分かりにくいと質問が多い。
同じMパワーであるならば、HPGはHSLに比べると『1.5倍程の張り』を感じられる。
この張りがジグをシャープに操作出来る所以だ。
だが勘違いして頂きたく無いのが、張りは強いが『同じパワーランク』ということ。
この張りの違いは、ティップを戻す速さの違いであり、決してMがMHになる訳ではない。
Mパワーであれば、同じ150gのジグウェイトに対応するということだ。
使い分けを考えると、青物などをターゲットとした場合、ジグにキレを求める様な時はHPGが良い。
逆に遊泳力が弱い底モノ系ターゲットなどは、
ジグのダート幅を抑えられるHSLが向くといった具合だ。
他社では表記に2ozクラス、3ozクラスといったパワー表示が多い。
もしホライゾンを、オンス表記するならば下記の数値になるだろう。
ML ≒ 2~3oz
M ≒ 3~4oz
MH ≒ 4~5oz
H ≒ 5~6oz
厳密に言えば違うので、およその目安として判断基準にして頂きたい。
『感度』
こればかりは、HPGに軍配があがる。
高弾性素材がベースなので、アングラーへの伝達速度が早く感度が高いと言える。
HSLでも充分に感度は有るが、それ以上に高感度という訳だ。
『TZとSiC』
HPGはトルザイトリング(以下 TZ)の仕様となっており、HSLはSiCリングを選んでいる。
こちらも性能で言えばTZが上だろう。
富士工業社の説明にある通りだが、使った感想が欲しいと思うはずだ。
私も初めは眉唾物と思っていたが、実際に使用して考えを改めさせられた。
滑りが良いのは勿論、軽く出来ることで感度UPに繋がっている。
感度が求められる様なシーンでは、TZ仕様のHPGを選んで頂ければ良い。
『総合点』
総合すればホライゾン・プログレッシブ(HPG)に軍配が上がるだろう。
ただ…初めてスロー系のジギングのロッドを探している方で、
とりあえず1本を選ぶならホライゾンSLで良いと思う。
使っていくうちに、もっと操作性や感度が欲しくなって来た時にHPGが欲しくなるはずだ。
上記の内容を参考にして頂き、ご自身に合ったロッドを選んで頂きたい。
Staff Funaki
JUGEMテーマ:フィッシング
コメント