レイズ インテグラル ('23) フルモデルチェンジ

いよいよ レイズ インテグラル がフルモデルチェンジとなる。
今作においては『パックロッド』を主体として生まれ変わる。
2020年に本筋であるレイズがモデルチェンジを果たしており、
そろそろインテグラルの番ではないかと予想されていたかと思う。
2015年に初代をリリースし、パックモデルをはじめとして
トラウト狙いに必要不可欠なモデルを集めたシリーズであった。
レイズで培ってきた調子やガイド設定を踏襲しながら、
今までにない素材を投入するなど前作から大きな進化を遂げた。

【パックロッド主体のシリーズ構成】
今作は4~5ピースなど小継にすることで生まれる、
『持ち運びやすさ』に焦点を当てて開発がスタートした。
渓流では高巻き時にベストやバックパックに仕舞い易い長さを求め、
本流向けでは遠征時に飛行機の機内持ち込みが可能な長さにしたりと、
現場で欲しいと思ったモデルに仕上げている。
ロッドは継ぎ部が少ない方が理想の調子となるが、
3~4箇所のジョイントを持たせても遜色の無い調子を実現した事で、
山岳渓流を攻める際や遠隔地への釣行で主戦力になるはずだ。

【低弾性ティップのショートモデル】
今までレイズでは採用してこなかった素材にチャレンジしている。
渓流向けのショートモデルは4機種あって、
ティップ部(#1、#2)には『低弾性カーボン』を採用してみた。


グラスに限りなく近い低弾性カーボンを採用することで、
ブッシュに覆われた狭いスポットでも最小限のモーションで
しなりを活かしたスナップキャストが可能となった。
今作はじめてとなるベイトモデルでは、
低弾性カーボンの恩恵がスピニングモデルよりも大きく感じられ、
グラスに近いテイストがキャスト時に適度に曲がる事で、
バックラッシュを防ぎつつも鋭いキャストが可能になり、
ルアーの操作性ではカーボンらしいキレの良さも残せている。

【5本継の遠征モデル】
前作の4本継から5本継に変わった RZI755S-MLM は、
調子を変えず継数を増やした事で更にコンパクトとなった。
また今回初めて追加となった RZI845S-MH は、
中禅寺湖などポイントまで長時間歩いてアプローチする場合、
背中のザックに仕舞えるので利便性が更にあがった。


実釣テストではフィールドテスターの佐藤氏に依頼して、
北上川水系にてサクラマス狙いで実績を積んで貰っている。
飛行機などを利用して釣行したい場合、
ロッドは服などを入れるキャリーケースに入る事で、
荷物が極力コンパクトになり機動性は格段に上がってくる。
以前に荷物を宅配業者に依頼したら当日に届いてない事もあり、
現場でタックルが無いといったトラブル回避にも繋がる。

【ティップカバーとエンドベルト】
余談ではあるが、パックロッドを現場に持ち込む際は、
ティップカバー(XLサイズ)エンドベルトを活用頂くと良い。


コンパクトに収納できるだけでなく、リールを付けたままでも
簡単に纏めて機動性があがるのでお勧めのグッツだ。
公式オンラインショップでもお求め頂けるので、
まだお持ちでは無い方は是非チェックして頂きたい。

【メイン&サブ】
今作はパッカブルでありながら美しいベントカーブを描き、
メインタックルにもサブタックルとしても使えるスペックとなっている。
源流から本流まで幅広く対応出来るので、フィールドに合わせて
使ってみたい機種をチョイスしてみて頂きたい。
さて、次回は機種別に更に詳細を語ってみたい。お楽しみに。

Staff Funaki

 

 

 

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『レイズ・インテグラル』片手に木曽川水系を釣り巡る(ルアマガ+ 2022年12月12日掲載)

 

 

 

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