ツンドラの大地へ!カムチャッカ釣行記2015(前編)


ロシア極東の地、カムチャッカに行って来ました。
このカムチャッカ半島は1990年代まで
ロシア人ですら立ち入るのに許可が必要であった事から
外部から人を寄せ付けなかった場所で
世界的に見ても秘境と呼ばれるフィールド。
原始の姿を残す川には
何十キロにもなるキングサーモンが遡上し
その他シーマ、日本で言うサクラマスにアメマス、
ドリーバーデン、北極イワナ、グレーリング、
そして原種のニジマスも生息する。
このニジマス、ロシア語でミキージャというのですが
ネズミをイミテートしたドライフライで釣るらしい。
この釣りも興味はありますが今回のターゲットはキングサーモン!
ロシア語でチャウイーチャが本命です。
地図で見ると北海道の知床から
千島列島を北東にずーっと進むと大きな半島がカムチャッカ半島
仮に千歳から直行便があれば
3時間ぐらいで行けそうな所ですが、そんな便はありません
しかも今回は日程上の都合で成田から韓国のインチョンを系由し
ハバロフスクで1泊、翌日ハバロフスク~
カムチャッカへ飛び、そこからバスで3時間、目的地まで何と2日がかりです。
帰りも同じく2日かかるので4日を移動で費やします。
日本海をぐるっと遠回りしてるので、何とも近いのか遠いのか?
少年の頃からサハリンやカムチャッカは憧れの地でした。
地図を見れば誰もが行ってみたいと思いませんか?
そんな憧れの地に北海道でお世話になっているOさんからお誘いがありました。
「カムチャッカにキングサーモンを釣りに行かないか?」
ドキッ!
「ロッドをへし折り、リールを破裂させる様な強烈なスピードで
100m、200mとラインを引きだす魚とのやりとり!
決して力ではねじ伏せられない魚を
ランディングする技術を身につける為にぜひ経験してほしいと…。
この言葉を聞いた時点で
「費用に休みも取れるか?とりあえず検討させて下さい」と答えましたが
内心は「何としても行きたい!」と既に心は動いていました。
しかもそのOさんからの熱い話に私は
デッカイキングを抱えてる姿まで妄想してしまったのであります。
遠征まではあまり時間が無かったので準備も大変でした。
毎晩0さんに巻いたフライの画像を送りアドバイスを頂きながら、
フライを巻いて巻いて 巻きまくりました。
フライラインも絶対にスッポ抜けない様に夜な夜な作成しました。



水量など状況次第ではフライで太刀打ちできない事もあり
ルアータックルも万全の準備も。
営業先でもデカイミノーや大型のスプーンは無いか?
…と、ついつい探してしまったり。
ハイブリッドのウェーダーにシューズ、ジャケット、
防寒対策のウエア、着替え、釣具と結構な荷物になる。
ここで気をつける事が、ロッド収納のバズーカと
遠征用バックを飛行前にを預ける訳だが合計で20kgに納める事。
重量オーバーするとチャージ料金を別途支払わなければならない、
リール等の重い物は40Lのバックパックに詰め機内持ち込みすると
大分軽減できるがそれでも持って行くのも物を厳選し100g単位で調整。
そして、いよいよ出発日。
何度も忘れ物が無いかチェックリストを見て確認したが、
それでも何か忘れてる様な気がしてソワソワしながら空港まで向かいました。
空港でOさん達と合流。
私以外の方々は何回かカムチャッカに行っている様で
今回初めて行くのは私のみ、自己紹介も含めた朝食を済ませいざ出発!
コリアンエアーでインチョンへ
インチョンからエアロフロートでハバロフスクへ。


大陸が見えた。
ロシアだっ~ !
機長がサービスなのか?低空飛行してくれた。


下に見える大河は恐らくアムール川、アムールタイメンがいるらしい。
このあたりから河口までは1000キロ!
因みにオホーツクの流氷はここの水が凍り、はるか北海道まで押し寄せる様です。



ハバロフスク空港へ到着。
それほど寒くな~い
ブユが大量に発生していた。



ハバロフスクの街
もっとく暗いイメージを想像していたが綺麗な町並みでした。
でも所々それっぽいシュールな建物も目につく。


バス停に売店がコンビとなっている

その夜の宿、インツーリストホテルに到着

翌朝、またまた飛行機でカムチャッカへ。

座り心地が実にいい~ なるほどシートがレカロ社製だ

エアロフロートの機内食、山の写真でテンションが上がる、
朝食を食べたばかりでしたが美味しいので完食。


そして カムチャッカ キタ―!
ペトロパブロフスクカムチャッキー空港到着です。
飛行機から出たらいきなりロビーも無く外に。
通訳のアーニャが出迎えてくれた。


この車で3時間のドライブ


途中スーパーで買い出しです。
飲料水とビール等はロッジには無いので4日分買いました。
レジで無表情のおばさんがお釣をビタッと叩きつける!
アーニャに聞いた所、それが普通で別に怒っている訳ではないらしい。


途中山脈を越えるまでは舗装路で快適だったが

ツンドラ地帯に入ると永遠とダートを直進。
高い木は見当たらずツンドラと言われる
コケや高山植物に覆われた大湿原地帯をひた走る。


日本から2日がかりでやっと目的地「ビッグリバーロッジ」に到着。
ロッジは川の目の前!清潔な部屋に、水洗トイレ、シャワーと想像以上に快適。
僕ら4人以外はモスクワからきた釣人が4人、別棟にハンガリーの方がお二人。
心配していた食事も基本は鮭料理がメインだが、どれもめちゃくちゃ美味いんです。
味付けがそれほどしつこくなく日本人好みだと思いました。






朝食時、みなさんパンにバターをぬりその上にイクラをのせて食べている
最初エーッと思ったが
これがまた最高に美味しくてやみつきに、毎朝食べてました。


作戦会議!モーニングの後の至福のひと時。
早く釣りに行きたい感を隠しながら余裕を装う(笑)


初日、2日目とお世話になったベテランガイド セルゲイ氏。
言葉は通じないが目を見て何を言おうとしてるか必死に推測した
なんとかいい魚を僕らに釣らせる為に全力でガイドしてくれた。


2名と3名の2チームに分かれてポイントに向かいます。
出船。それぞれガッツポーズで検討を祈る。


広大なデルタ地帯に何本もの大河に支流、
分流が複雑にありGPSが無ければ絶対迷うでしょ。
もちろんガイドは全てを熟知しており、
写真の様な小さいクリークも全開で飛ばします。
例えるなら北海道で言うと
釧路川を何倍にもした規模の川が何本もある感じでしょうか、
どうすればこんな大量の水が永遠と流れるのか!と驚くほどの水量。
手つかずの川、健全な川はこうなんだ!と考えさせられた。



頑丈で鉄で出来たローボートを陸にゴゴゴーと乗り上げ、
さらにフルスロットルで陸に強引にズルズルと乗り上げる
セルゲイの操船は豪快だ。
ポイントへ到着。
セルゲイはルアーでやれ!とゼスチャーしてるが、
まずは、15ft10番の エクスドライブ を手に取る
そしてカムチャッカでの釣りがスタート。
釣果は如何に!?続きは後編へ。

Staff : M.T
JUGEMテーマ:フィッシング

 

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