ホライゾンMJ開発秘話

 

 

『始まりは4年前の2016年』

最初の企画はスタッフMからの提案だった。

「スロー系でありながら太い糸を使える竿が有れば、

もっと釣りの幅が広がるのではないか」

こんな企画からプロジェクトは始まった。

初めて聞いた方は一様に「?」と感じる方も多いと思う。

私も最初に提案を受けて、真相を聞くまで分からなかった。

要するに、スロー系ロッドの様に楽な操作が可能で、

時にはハイピッチ、ある時にはスローも遊べてしまうロッドという事だ。

 

『スロー系ロッドの特性』

スロー系ロッドの特性として、ロッドのアクション(調子)が理由の1つに挙げられる。

ホライゾンSLや、プログレッシブ(スロー系モデル)を例に挙げると、

ブランクは張りが有る細身のレギュラーテーパーで、比較的曲がるロッドに仕上げている。

このブランクが曲がる事で、アングラーの負担を軽減してくれるので、楽に釣りが可能という事だ。

そして、細身で軽量という点も負担軽減に大きく寄与している。

そこで…同じアクションを持たせ楽にハイピッチと、

スロー系ジャークの両方が出来るロッドに仕上げてみては?となった訳だ。

 

『当初はジグザム』

ジグザムのコードネームから開発をスタートした訳には意味が有って、

「PE3号程度まで使えるロッドならジグザムでしょ」と安易な理由だ。

でも、ベースにしたのはホライゾンSL(笑)

なんともチグハグな感じである。

なので、初期プロトの写真はジグザムのグリップが着いていた。

 

そこからテストを始めると、もっと軽量化をしたい、

ストレートポンピングも出来るグリップが欲しいなど次々と修正していくと、

グリップ形状はジグザムと言うよりはホライゾンに行き着いていた。

始まりはジグザムだったけど、最終的にはホライゾンになった訳である。

いやいや…スタートから気付けよ!って、

当時の自分に言い聞かせてやりたい。

天龍のYouTubeチャンネルでは、

ヒットシーンばかりを集めたムービーを公開しており、

動画では初期プロト時のグリップが分かるはずだ。

マニアな方は、ぜひチェックしてみて欲しい。

 

 

『マルチコンセプト』

そんな ホライゾンMJ だが、テスト時の破壊力は凄まじい物を感じた。

日本の各地でテストを行い、その先々で様々な魚との出会いが有ったが、

やはり私的にはブリをはじめとした青物との相性が良く感じた。

ハイとスローのコンビネーションが楽に出来る為、

魚のスイッチを入れる事が狙って出来る。

今までは、ハイとスロー別々のタックルを持ち込んでいたが、

ホライゾンMJだと一本で両方出来てしまう。

以前と同じ本数を用意したとして、ジグの重さや形状別に持ち込めば、

水深や潮流など変化する条件に有ったマルチな釣りが展開出来てしまう訳だ。

(なのでMJとネーミングしたのは、マルチジギングの意味を込めている)

しかも、ライトタックルなのでターゲットの駆け引きが最高に楽しい。

発案者のスタッフMをはじめ、関わったスタッフは

様々な魚種とのファイトをして、その面白さに虜になっている。

 

『2021年の春』

そんなこんなで、4シーズンにも渡ってテストしたホライゾンMJ

予定では2021年の3月末頃までには、店頭に並ぶ予定で生産を進めている。

このロッドの楽しさは、使った方しか分からない。

リリースを楽しみにお待ち頂きたい。

Staff Funaki

 

 

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