雨の解禁日

早朝と言うには早すぎる時間、目的のポイントへ車を走らせていた。

2月16日に南信地区では、渓流の解禁日となる当日を迎えた。

昨年の大雨と河川改修で、川の地形が変わってしまい再調査が目的でもあるが、

今年は暖冬の影響で雪不足が深刻で、トップシーズン時の渇水は間違いないだろう。

例年なら氷点下であるが、今年は摂氏3度と生温く感じる。

まだ辺りが暗いなか車を走らせていると、

フロントガラスにポツポツと雨が当たり始めていた。

いくつかのアプリを駆使して天気を調べると、

午前中だけなら雨は小降りの様で何とか釣りは出来そうだ。

誰も居ない河川敷に到着し、薄暗いなか用意を終わらせる。

暗い内は足元が見えないため危険なので、

しっかりと足場を確認出来る様に明るくなってから移動だ。

長野県内の天竜川を、上流・中流・下流の3つに分けたとして、

今回は中流部のポイントに入ってみる事にした。

岩盤に流れが当たり、大きな淵と瀬が続くエリアだ。

この日に選んだロッドは、Rayz RZ772S-ML

広い瀬も有り遠投が必須となるのでロッドは7ft台がベターだ。

水質は笹濁り。水温は5.5度。

雨が強くなれば、少しずつ濁りが入るだろう。

ミッドダイバーのミノーを選び、

流れに逆らわない様に優しくアプローチしていく。

狙いは低水温に強いイワナ、もしくは大型の虹鱒だ。

雨が少しずつ強くなり、手の感覚が寒さで鈍くなってくる。

何にも反応を得られず、何ヵ所か淵を移動しながら探っていくが魚信は無い。

水量は少なく、盛期の適水量と言える2/3程度だろうか。

次第に雨が強くなり、少しずつ濁りも出てきた。

これ以上粘ると危険なので、ここで退散することに決めた。何とも歯痒い解禁日だ。

 

 

それから一週間、次は何処が良いのか考える日々。そして、次の休日。

この日も天気は雨模様で、前週と同じく午前中が勝負だった。

選んだ場所は、上流部にあたるエリア。

水量は少ない為、日照次第で水温も上がりやすいのが選んだ理由だ。

前回より川幅が狭くなり、使うルアーも小さくした為、RZ6102S-LMLをチョイス。

飛距離よりは繊細さを優先した選択で、不意な大物にも対応出来るのも理由だ。

水質はステイン。水温7度。水量は前回と同じくらいか。

今にも雨が落ちてきそうな空模様で、徐々に風も強まってきている。

おそらく天気的に、時間の猶予は無いかもしれない。

川幅が絞られ、流れが左岸に当たって開ける瀬を選んでみた。

適度な水深に、スイカ程度の岩がコロコロと転がっているのが散見出来る。

いかにも渓魚が好みそうなポイントだ。

流れに対してクロス気味にキャストして、ダウンにてアプローチしていく。

普段の私なら1~2投で移動しているが、角度を変えながら

じっくりと探っていると残り2~3m程度の位置で魚信を感じた。

バイトは浅く、ロッドに重みが少し乗った程度でバレてしまった。

いるいる!

頻繁にアタリが有る訳ではないので、如何に自分を鼓舞するかが重要だ。

ルアーフィッシングはメンタル面が重要で、いかに自分のタックルを

信じられるか…が釣果の分かれ目となってくると思っている。

またしばらくアタリは遠退いたが、居る事を信じて探り続けてみる。

50m程下ってきただろうか。小さなインレットと岩が絡むポイント。

ダウンクロスにキャストして、丁寧に丁寧に探り続けると抵抗が変わった。

ロッドが曲がり、魚のローリングを感じる。

テンションが抜けない様に心掛け、手元に寄せて一気にネットインさせた。

 

泣き尺サイズだが、今季初のアマゴだ。

フロントフックを咥えており、活性が高かったのが伺える。

撮影をしていると、ポツポツと雨が振り出してきた。

その後も探り続けたが、雨も強くなってきたので納竿。

サイズは別として、綺麗なアマゴをキャッチ出来たのは嬉しかった。

反省点はバラシが一回あったことだ。バイトが数少ない時期なので、

バラシ憎いバランスタックルや技術向上が次回以降の教訓だ。

さて、次回も天竜川かな。

 

【TackleData】
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Rod : Rayz RZ772S-ML 
Reel : STELLA C3000
Line : Nylon (5lb)
Lure : ぷらぐ屋工房(6-7cm)、ウッドリーム(7cm)
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Rod : Rayz RZ6102S-LML 
Reel : STELLA C3000
Line : Nylon (5lb)
Lure : ぷらぐ屋工房(6cm)、ウッドリーム(5cm)
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Angler : Staff Funaki

 

 

 

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