こんにちは、スタッフKです。
最近、地磯・渡船のショアジギング装備を紹介してきましたが
今回は、ロッドの選択方法や現場での注意点を紹介します。
前提として、各地に色々なローカルルール(PEの太さ指定など)があるので
今回紹介しますのはあくまで参考までに見ていただければと思います。
ポイントになるのは、場所(堤防・サーフ・磯など)。
まず初めに、底の地形や深さからターゲットに応じたラインの太さを決めます。
次に、底の取りやすいジグやメインのプラグのウエイトを決めていくと
ロッドを選びやすく、リールもそれに合わせる事が出来ます。
場所や対象魚に因った使い分けを下記にまとめました。
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場所:サーフ(人と人との間隔が広い場所)
堤防(ラインを擦るような障害物が無い場所)
磯(足場が良く足元まで水深がある場所)
ターゲット:ヒラメ、シーバス、根魚、小~中型の青物
ライン: PE1~2号
リール: S社:3000~SW5000番
D社:2500~4000番
ロッド: SW972S-ML、SW1163S-M、PMS9102S-ML、PMS1032S-MLM
PML96M、PML96MH、PML100M、PML100MH、PML110MH
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場所: サーフ(人気ポイントで人と人との間隔が狭い場所)
堤防(ラインを擦るような障害物が無い場所)
磯(足場が良く足元まで水深がある場所)
ターゲット: シーバス・根魚・中~大型の青物
ライン: PE2~3号
リール: S社:4000~SW8000番
D社:3000~5000番
ロッド: SW1163S-M、PMS1032S-MLM、PML96MH、PML100MH、PML110MH
PWM100MHKP、PWM110MHKP、PMH96H、PMH100H、PMH110H
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場所: 堤防(浅く、ラインを擦るような障害物がある)
磯(足場が良く水深はあるが、ラインを擦るような障害物がある)
ターゲット: 中~大型の青物
ライン: PE4~5号
リール: S社:SW8000~14000番
D社:4000~5000番
ロッド: PMH96H、PMH96HH、PMH100H、PMH100HH、PMH110H、PMH130H
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展示会などで色々なお客様とお話ししているとロッドのハリの強弱や長さ
飛距離など聞かれることも多いので、こちらに関しても説明します。
・ハリの強いロッド
メリット: 飛距離が出る、魚を根から剥がしやすい、ジグが切れ良く動く
デメリット: 力が要るので疲れる、竿に合った体力が無いとロッドを立てることが出来ずのされてしまう
トッププラグの操作が慣れないと難しい
・ハリの弱いロッド
メリット: 簡単にロッドが曲がるのでキャストが安定する、魚が暴れてもロッドがいなすのでバレ難い
トッププラグの操作でミスダイブしにくい
デメリット: 飛距離が出ない、抜き上げがしにくい、ジグが切れ良く動かない
・長い竿
メリット: 飛距離が出る、障害物を躱しやすい
デメリット: キャスト時の遠心力が強いので疲れる、足場が低いと水面を叩くためルアー操作が難しい
・短い竿
メリット: 軽く取り回しが良い、足場が低い際にルアー操作がしやすい
デメリット: 飛距離が出ない、障害物などを躱しにくい
ポイントや体力にあったロッドの強さや長さを選んで頂けると、キャストやアクション、
ファイトが快適になっていきます。
是非色々と手に取って貰えればと思います。
ここからは、堤防や磯から中~大型の青物などを狙う際に注意して頂きたい点を上げていきます。
1、ランディングポイントを確認する
キャストや操作がし易いポイントを選ぶ事も重要ですが、ランディングポイントを
しっかりと確認することも重要です。
いざ魚が掛かった時に、どこでランディングしようかとテンパってしまいバラしてしまったり、
無理に抜き上げようとしてロッドが折れてしまう場合もあり大変危険です。
ギャフを打つ・抜き上げる・ずり上げるといった各ポイントを把握して
余裕のあるファイトが出来るよう確認を行ってください。
2、ドラグを自分の体力に合わせて設定する
自分の体力に合ったドラグの設定をしなければ竿がのされてしまい、
瞬発的に魚が走った際に耐え切れず、身体が動いてバランスを崩すなど大変危険です。
一番注意して頂きたいのは人の設定に頼らない事。
人とドラグを合わせても、ロッドによって負荷のかかり方が変わる為参考にはなりません。
また体力的にも個人差がある為、ご自身の設定を覚えることでトラブル無く釣りが出来ます。
設定の方法ですが、ロッドにリールをセットして、ルアーを操作しているポジションやファイト姿勢を取り
ラインをお友達に瞬間的に引っ張ってもらって下さい。
この時の勢いに負けて竿が立てられない、足が動いてしまうような強さのドラグは現場では大変危険です。
安定して耐えれる強さに調整して、止めないといけない時はハンドドラグでプレッシャーを掛ける。
いざ大型が掛かった時でも、安心して対応が出来ます。
毎回このような設定が煩わしいという方は、ドラグチェッカーが便利です。
設定したドラグを数値化できるので、簡単にドラグ設定することが出来ます。
ちなみに私(168cm/64kg)がPMH100HHにS社14000番クラスで設定する初期ドラグは、5~6kgです。
以前は7kgまで掛けていましたが、最近の釣行で遊泳力の高いシイラが掛かり身体が振られかけて危なかったので
最近は少し落として設定しています。
3、ランディングの注意点
抜き上げ・擦り上げ・タモ・落としダモ・ギャフ等の色々なランディング方法がありますが
波の状況、足場の高さ、竿の強さ・長さ、魚のサイズなどの総合判断が重要になります。
例えば、青物狙いでPMH100HHにS社14000番・PE5号でのセッティングだと
1~5kgほどの小型~中型の青物であれば足場が低ければ抜き上げが出来ます。
しかし、6kgを超え、私もまだ見ぬ10kgオーバーの大型青物を抜き上げるのは現実的では無いですし
擦り上げられる場所があれば理想ですが、中々条件のいい場所は見つかりません。
そこで、タモかギャフを使用しますが、ポイント毎に向き不向きがあります。
切り立っているような磯で深さのあるポイントでは、大型のタモの方が安定して誘導し易く有利になり、
ギャフは距離があると先を安定して打てるようになるまでは、慣れが必要になります。
逆に浅く斜めにタモの柄を出さないといけない磯では、波の上下で魚が動きにくいので
ギャフが打ちやすく有利になります。
大型のタモでは、ネットが磯に引っかかりやすく魚が入っても寄せにくいといった特徴があります。
ポイントやターゲットに合ったタックル・ランディングツールを持っていくだけで、
スムーズに魚が上がってきます。
是非一考して頂ければと思います。
しかし、一人でランディングを行うと不意な魚の動きにも対応が取りづらく破損のリスクも高くなります。
どの釣りでも言える事ですが、出来るだけ2、3人でお互いにフォローし合い
周りの方が魚を掛けている際は、邪魔にならないように避けて、
困っているようならタモ入れやギャフ打ちを手伝って
みんなで協力しながら安全なランディングをお願いしたいと思います。
今回のブログはここまで。
楽しいショアジギングですが、道具のチョイスやバランスを誤ってしまうと
ストレスに感じてしまう事もあります。
是非目標とする魚を定めて、キャッチするまでに必要だと感じるものを考え
夢の一匹を追い求めて頂ければと思います。
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