中深海ジギングタックル考察

 

 

フィッシングショー等の展示会や弊社HPへの問い合わせで、

中深海ジギングで使うロッドはどれが良いか?と聞かれる事が多い。

専用ロッドとして開発はしていないが、弊社ラインアップの内では

スロー系ジギングロッドとして開発したホライゾン・プログレッシブ

中深海でのジギングに適していると言える。

今回は、中深海でターゲットとなる事が多いムツ類(1kg程度)を狙っての、

状況別に応じてのロッド選びやタックルバランス等について説明していきたい。

 

 

 

水深とジグウェイト

狙う水深によって、使うメタルジグの重さが大きく影響する。

100mより浅い海域であれば、船長の指示した棚(レンジ)が少し外れても、

ジグの交換などをして投入し直せば大きく外すことは少ない。

中深海の場合だと、投入してジグのフォール時間や回収時間は水深が深いほど

手間が掛かり、手間取っているとバイトチャンスを逃しかねない。

また、潮流の強弱や二枚潮などの影響で状況に合ったジグウェイトでないと、

棚ボケしてしまい釣れないだけで無く同船者とオマツリなどトラブルの元にもなってしまう。

そういった意味もあり、ジグウェイトの選択には気を使いたい。

 

 

 

ロッドとのバランス

水深別のロッド選択は以下の通り。(ジグウェイト 潮流弱い → 強い)

水深200m前後 ジグウェイト200g→300g : プログレッシブ HPG66B-M 

水深250m前後 ジグウェイト250g→350g : プログレッシブ HPG66B-MH 

水深300m前後 ジグウェイト300g→400g : プログレッシブ HPG66B-H 

 

 

 

ラインのバランス

基本的にはロッドは一律同じで、潮流の強さによってメーンラインの太さを替えたい。

ロッドテスト時のラインバランス

メーンライン:PE1.2~1.5号(低伸度タイプ)

リーダー:フロロカーボン 20lb前後(5号)3m

あまり太いライン(リーダーも同様)を使うと、潮流の影響を大きく受けてしまう為、

出来るだけ細いラインを使った方が結果的に釣果に繋がっていると思っている。

 

 

 

ホライゾンSLの使用は?

同じスロー系ジギングロッドとして先にデビューしている、

ホライゾンSL(後述HSL)では中深海での使用はどうだろうか?

ホライゾン・プログレッシブ(後述HPG)に比べ、

少し張りが少なく操作感と感度の面も少し劣るのは否めない。

それでも使用する事は充分に可能となるが、HPGとタックルバランスが変わってくる。

HSLとのバランス(ジグウェイト 潮流弱い → 強い)

水深200m前後 ジグウェイト200g→250g : ホライゾンSL  HSL66B-M 

水深250m前後 ジグウェイト250g→300g : ホライゾンSL  HSL66B-MH 

水深300m前後 ジグウェイト300g→350g : ホライゾンSL  HSL66B-H

以上の様に若干だが使えるジグウェイト幅が狭くなってしまう。

 

ラインの選択は、HPGと同じ考え(上記参照)で大丈夫だ

この点だけ考慮して頂ければ、HSLで有っても対応は可能だ。

 

 

 

ロッドの使用方法

誘い(ジャーク)はスローなワンピッチジャークを基本として、

激しいジャークは必要無く、フォールを意識してバイトを取っていきたい。

少ない経験でしか話を出来ないが、なぜか強めの誘いを入れるとクロムツばかりとなり、

丁寧な誘いで狙うとアカムツのバイトが集中した事も有った。

苦い経験としては、クロムツが強い誘いで狙って釣れるならとジャークを強くし過ぎたため、

フックがラインに絡まりエビ状態となってしまって、回収がとんでもなく大変だった(笑)

また、気を付けたいのはジグウェイトが通常より重たいため、

投入時にラインがガイドに絡まっていないか配慮して頂きたい。

乱雑な扱いをしてしまうと、ガイドが抜けてしまうトラブルもあるので、

焦らずに丁寧なタックルの使用が快適な釣りに繋がってくる。

また、メーカーとして保証の面でもルアーの基準がキャパを大きく超えているので、

同条件下でトラブルが発生しても全ての保証は難しくなってくる点だけ了承頂きたい。

 

 

以上の事は、テスト時の経験値から出した答えなので全てでは無いが、

ジグウェイト・ラインの太さや種類など色々と変化を交えて釣りを楽しんで欲しい。

Staff Funaki

 

 

 

JUGEMテーマ:フィッシング

コメント

タイトルとURLをコピーしました