Rayzストーリー…そして

今回は『Rayz』が出来上がるまでのお話。
ブランドを作るにはストーリーが必要だと、
説いてくれた方達がいた。
話を伺った御二人は、
様々な分野への造詣が深い方達だ。
レイズシリーズを立ち上げる以前、
新しいトラウトロッドを造りたいと思っていた。
イメージしていたロッドは、
朧気ながら見えていたが、
何か足りなさを感じていた。
そのお二人とロッドについて
話合う機会を設けて頂いた。
テーマは新しいトラウトロッドについてだ。
そして提案されたのは、
ストーリーがあるロッドという事だった。
ブランドにはコンセプトがあり、
その開発したフィールドや
テストしたアングラーの姿勢、
使ってきた道具の種類など、
開発の過程(背景)がロッドの物語になるという。
なぜ、この形になったのか?…と、
後付の説明では無く
作り上げた過程を説明していくのが
ブランディングには必要だと語ってくれた。
ただ、それだけでは深みが足りないとも言う。
有名な旅行鞄メーカーや時計メーカーなど、
長きに渡って愛されているモノは、
年月という深みを帯びることで
更に道具への愛着が湧く。
そう、足りなさを感じていたのは、
年月による深みだった。
見た目をアンティーク調にするだけでは、
物足りなさを埋められる訳では無い。
一朝一夕で作り上げたモノではなく、
昔から続く伝統的なモノが必要になる。
天龍のロッドは竹竿から派生したモノが多く、
六角竿からグラスロッド、
カーボンロッドへ素材が移り変わっても
『しなり』を活かしたアクションが特徴であった。
このアクションこそが、求めていたモノだったのだ。
ただし、昔ながらのアクションだけでは、
現代的なスタイルとは一線を欠いてしまう。
懐古主義的なシリーズにはしたくなかった。
そこで細身でピンッと張りが有りながら、
曲がり込むアクションを求めた。
伝統的な『しなり』を活かしながら、
硬いのではなく張りを出すことによって
操作性を上げる考えだ。
でも魚が掛かると曲がり込むことで、
釣り本来の楽しみを味わう事にもこだわった。


ロッドのネーム部に、分かり難いが一言入れてある。
『Learn A Lesson From The Past.』
温故知新という意味。
培ってきた伝統と現代的なスタイルを調和し
Rayzシリーズを象っている訳だ。
既に多くのユーザーに愛用して頂いており、
今後さらに年月を積み重ねることで
ロッドの味わいは深まっていく。
個性豊かな機種ばかりだが、
それぞれに物語を持っている。
そしてストーリーの続きを作るのは、
手に取って頂いたアングラーだ。
沢山の思い出をRayzと共に作って頂きたい。
Staff : Funaki

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