ミノーのジャーキングに対応する為に作ったのがJerkin'モデルだ。
前作にあたるRZ56LやRZ56L-BCは、5cm≒5gのミノーを基準に扱い易く設定し、
〝しなり〟を意図的に持たせキャストフィールを向上させたモデルであった。
「コシ」を意識したアクションに設定し、適度な張りと曲がりを体感でき、
1本で出来る汎用性の広さもJerkin'モデルの魅力でもある。
・3つのJerkin'モデル
今作のJerkin'は、渓流域向けにでスピニングとベイトタイプの2機種、
清流域向けにスピニングタイプを1機種を用意してみた。
前作のRZ56Lをベースに、ブランク長とグリップ長、ガイド形状を見直し、
シチュエーション別に扱い易いモデルに分けている。
さて、各機種の違いを説明していこう。
新旧の違いとして前作RZ56Lと比べると、
見えているブランク部分2cm、リアグリップを3cm短くしている。
取り回しの点では〝RZ4102S-ULの紹介ブログ〟で述べた通り短いロッドが有利であるが、
フィールドによって流れを跨いだり岩を超えて探ることを考えると
5ft前半の長さが一番活躍する長さだと思っている。
ティップを詰めたモデル、リアグリップを詰めたモデルなど
色々とテストしてみた結果、今考えられる扱い易い長さと思えたのが5'4"であった。
基本は5cm前後のミノープラグを扱い易く、7cm(6.5g)までは適合範囲と思えている。
上限として8gまでのスプーンなどメタル系ルアーとし、
下限は個人のスキル次第だが3g程のフローティングミノーは扱えるアクションだ。
こちらは前作RZ56L-BCと比べると、
見えているブランク部分1.5cm、リアグリップを3.5cm短くなっている。
ベイトタイプの場合、キャスト時にグリップを短くし過ぎると手の収まりが悪い為、
スピニングに比べると少し長めが良いと感じたので少し長めのRグリップとした。
RZ4102B-ULと同じくマイクロガイドの設定としたので、
手にロッド持つと今まで以上に軽く感じられると思う。
ベイト1本で渓流域を広く狙いたいという方なら、このモデルをお勧めする。
ルアーウェイトはスピニングと同じなので参考にされると良い。
このモデルは清流域で扱い易い長さを目指しており、
6cm程のミノープラグを基準として設定してみた。
清流域とは渓流よりは少し開けたフィールドであり、
河川を3つ(渓流、中流、下流)に分けて考えた場合、
渓流と中流の中間あたりとして捉えて欲しい。
前作のRZ56Lと比べて、ブランク部分を5cm伸ばし、
リアグリップはバランスを求めて1cmだけ長くした。
戻りヤマメ・アマゴ、アメマスやニジマスなど、
渓流域に比べて少し大きな個体狙いに活躍するモデルと言える。
RZ542に比べると若干バットに張りを強くしているため、
キャスト時のダルさやファイト時の不安は無いはずだ。
RZ542S-L , RZ632S-L グリップ長の違い
RZ542S-L , RZ632S-L バットガイド径の違い
・迷ったらJerkin'という選択
各地へテストや取材釣行に行く際、どんなフィールドか分り難いことが多い。
そんな時は迷うことなくJerkin'モデルを持っていく様にしている。
1本で扱えるルアーの幅が広い点と、もし大型が掛かっても安心出来るからだ。
さらにフィールドが見えてきた際に、次の一手としてレイズ・スペクトラも有るのだが、
情報が少ない時こそ汎用性があるロッドの懐深さは有難く感じるものだ。
渓流トラウトの遊びを覚えて、もう少しステップアップしてみたいなと感じたら、
このモデルを触ってみて欲しい。これだ!と感じれば幸いだ。
Staff Funaki
Rayz series concept
・RZ4102S-UL Twitchin'(2019年11月13日掲載)
・RZ6102S-LML Super-Yamame
・RZ772S-ML Variable-Shooter
・RZ4102B-UL Twitchin'(2019年11月13日掲載)
・RZ712B-MLM Variable-Hounder
・Newレイズは何が変わったのか?(2019年10月24日掲載)
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