Rayz RZ68LML Super-Yamame(改筆)

2013年11月19日に掲載したBlogを改筆しました。
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清流域・中本流域で釣りたい魚が居る。
春先は銀色の化粧をし、秋には艶やかな化粧をした山女魚(Yamame)達だ。
彼らは幾多の脅威を潜り抜けてきた猛者であり、
簡単に釣れてくれないことから巷では Super Yamame (スーパーヤマメ)と呼ばれている。
そんな彼らをターゲットに開発したのが、Rayz RZ68LML (Super-Yamame) である。


(写真のロッドは試作品)
関東の各河川を歩いていて気づくのが、
魚は居るが簡単には遊んでくれない川が多いという事。
アングラーも増え、関東だけでなく他のエリアでも
人的なプレッシャーは非常に高い傾向にある。
そんな状況でも何とか魚に近づきたかった。
水量が豊富な川ほど良い魚(大物)は多いもので、
そのサイズを相手にしながらも繊細な操作が出来るモノは
当時のロッドでは丁度良いパワーが無かった。
そこで欲しかったから作った次第だ。
通常なら7cmクラスのミノーで誘うのだが、
状況次第で5cmクラスを使いたい時もある。
フローティングタイプだと3~5g程の軽量の物を多用し、
ML(ミディアムライト)クラスのティップだと硬く、
軽量ルアーを撫でるような操作が出来ない。
だがL(ライト)クラスのバットだと水押しに負けてしまう。
そこで求めたのが『Lのティップに、MLのバット』。
だから表記は『LML』となっている。
渓流域で使用するサイズのルアーから使用でき、
40cmほどのサイズが掛かっても物怖じしない強さを持たせた。
既存機種のRZ65MLをベースにティップのパワーを落とし、
キャスト性能を上げるために3インチ伸ばす。
グリップは操作重視で少しだけ短く設定。
ターゲットはナーバスで近づき過ぎてもいけない。
遠くからのアプローチが必要でもある。
ラインを細くし、遠投が出来ることを心掛けたい。
PEラインなら0.6号程度がベストで、状況によっては0.4号でも挑む。
しかし、ラインに伸びが少ないので首を振ると逃げられる確率が上がる。
せっかく苦労して掛けたのだから、
逃さないように若干ブランクをソフトにして余計な力を吸収できるようにした。
勿論、ナイロンラインとも相性は良く4~5lb程が使いやすい。
ルアーの操作性とキャスト性能を重視するならPEラインであり、
掛けてからのバラシ憎さを重視するとナイロンラインを選ぶとよいだろう。
繊細なティップを持たせいるので、渓流域で使う5cm程度のミノーを操作でき、
本流向けの8cm程までをカバー出来るように設定している。
スプーンなら5~8g程度が丁度良い範囲だ。
7cm以上のディープダイバーや10g以上のヘビーウェイトミノーには、
ティップが負けてしまうのでオススメはしない。
もし抵抗の強いルアーについては、
RZ65MLもしくはRZ75MLを選んで頂いた方が良い。
あくまでも狙いは気難しい山女魚だ。
いつもルアーを鼻先まで追ってくるのに
寸前で逃げてしまう様な状況が多いエリアこそ選んで頂きたいロッドである。
Staff Funaki

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