月日が過ぎるのは早いもので、
フィッシングショーをはじめとした展示会のシーズンが終わると、
一気に渓流の本格的なシーズンとなってくる。
ラニーニャ現象の影響で昨冬は寒く感じた分、
今季は春の訪れが早く暖かさを享受出来ている様だ。
釣具業に関わっていると1〜3月は展示会に追われ、
余暇時間は必然的に家族サービス等に取られてしまう(苦笑)
近くに海が有れば、深夜にシーバスフィッシング等も考えられるけど、
海無し県に住んでいるため致し方ない。
そんなこんなで、釣りに行きたい欲が最高潮まで達した週末、
すっかり春の雰囲気となった渓流を歩いてみた。
ただ…いくら春といっても水温は決して温かいとは言い難く、
アルプスから供給される水は雪解けの影響は少なからずある。
それでも魚は日照など小さな変化から春を感じ取っており、
水温や水位の変動でスイッチが入るタイミングが有るのだ。
穏やかな日が続き、日中の気温は初夏を思わせる予報であった。
お目当ての河川の水量は平水よりやや少なく、
水質はルアーフィッシングでは少し厳しめな透明度だ。
少しくらい濁りがあると魚を騙しやすいのだが、
気持ちよく釣りが楽しめれば良しとしよう。
水温を測ると摂氏10℃と予想通り低めではあるが、
日照で1度ほど上がるのではと予想している。
この日は川を下りながら探っていき、帰りはアップで釣り上がってくる予定だ。
手始めに小型のシンキングミノーをキャストして探りを入れてみる。
小粒サイズのルアーで、魚にはローインパクトで誘いを掛けていく。
水深が適度にある瀬には魚が溜まっていた様で、
小さいながらも果敢にチェイスしてくる。
初めは細かいリズムでトゥイッチを入れていたが、
ややユックリめのリズムの方が魚の反応が良いことが掴めてきた。
ドリフトさせながらU字を描いた頂点でグッと押させられるバイト。
アベレージサイズといったところか。
ドリフトさせるとレンジが深くなり過ぎるため、
ルアーをフローティングのモデルに変えてアプローチしてみる。
レンジとリズムが噛み合い出すと、次々とチェイスして来るようになってきた。
あとは喰わせるための『間』を演出できれば、
魚は堪らずバイトしてしまう訳だ。
この間を作るには、繊細な操作が可能なロッド(スペクトラ61)の存在は大きい。
思い通りに誘いを掛けられるタックルは、
アングラーのスキルと相まって水中が見えているかの様に感じられるはずだ。
太陽が一番高い場所となり、水温も少しだけ暖かくなってきたからか、
先程よりも活性が高くなってきたようにも思える。
何度かファールヒットで魚の背中にフッキングしてしまう事もあった。
ルアーの頭を咬みに来て、反転したタイミングで背中に掛かってしまったのだろうか。
もう少しトゥイッチのリズムを抑え気味にすると、
しっかりと喰いつかせて深いバイトが出せるかもしれない。
そういった試行錯誤がルアーフィッシングの楽しみであり、奥深さにも繋がる要素と感じている。
見た目は玩具みたいなルアーではあるけど、
誘い方で魚には堪らない何かに感じられていることだろう。
帰りの釣り上がりでも何尾かのヒットを得られ、
最後と思っていたポイントに入った。
行きのダウンクロス、帰りのアップクロスで既に探りきっていたと思えていたが、
もしやと思い、ここ最近のマイブームであるスピナーを最後に投入してみる。
先程、魚がヒットした同じコースに入ると、ググッと強めのバイトが出た。
しかし、手応えがあったのは束の間、
敢え無くフックアウトしてしまった。
見えた魚体は、この日の最大サイズだった様に思えた。
バイトが弱かったのか、またはフッキングが甘かったのだろうか。
今思い返してみれば、もしPEラインを使っていればバイトを早掛けして捕れたのかもしれない。
まさか最後に宿題を出されるとは思いもしなかった。
さて次回は、PEラインでのリベンジ戦が決まったようだ。
TackleData
Rod : 【TENRYU】Rayz Spectra RZS61LL
Reel : 【SHIMANO】STELLA C2000
Line : 【APPLAUD】GT-R (Nylon) 3.5lb
Lure : 【Woodream】Arbor45S
【UNFOLD】Outov50F
【Hashtag】
#UNFOLD #Woodream
#TENRYU #tenryurods #天龍
@tenryu.japan
@tenryu.japan_toukou
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